シービークロス

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シービークロス
性別	牡
毛色	芦毛
品種	サラブレッド
生誕	1975年 5月5日
死没	1991年 4月17日
父	フォルティノ
母	ズイショウ
生産	千明牧場
生国	日本（北海道浦河町）
馬主	千明牧場
調教師	松山吉三郎（美浦）
競走成績	26戦7勝
獲得賞金	1億5770万5400円
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シービークロス（1975年 - 1991年）は、日本の競走馬・種牡馬。追い込みのスペシャリストとして知られた吉永正人を鞍上に、いつも馬群から離れた殿（しんがり）から芦毛の馬体が後方から桁違いの末脚で追い込んで来るその様から「白い稲妻」というニックネームで呼ばれた。また、その直線一気に賭ける豪脚は「剃刀の切れ味」と評された。

のちに種牡馬となりタマモクロス、ホワイトストーン等を送り出した。

※ 馬齢は旧表記数えとする。

[編集] 戦績

1977年11月にデビューしたシービークロスは、最初の2戦を落としたものの、その後の2戦を連勝で3歳時は4戦2勝。だが、此処での無理が祟ったのか、肝心のクラシック戦線はセントライト記念3着以外は見せ場を作れずに終わる。

1979年、シービークロスは金杯（東）を勝ち初重賞制覇。その後、目黒記念（春）（勝ち馬・カネミカサ）・天皇賞（春）（勝ち馬・カシュウチカラ）を共に3着の好走。直線の長い府中開催となる天皇賞（秋）への期待は膨らんだ。

秋を迎え本格化したシービークロスは、毎日王冠と目黒記念（秋）を共にレコードタイムで快勝。期待は現実となる筈であった。だが、この快勝劇が仇となり繋靭帯炎を発症。この年の天皇賞制覇は幻と消えた。

その後シービークロスは、脚部不安との戦いに明け暮れる事になる。復帰後、天皇賞には2度挑戦するものの共に敗退。1980年春は、直線の短い阪神競馬場での開催（通常は直線が阪神競馬場より長い京都競馬場での開催）だった事もあり追い込み切れずの4着。しかも、短い直線での無理が祟って繋靭帯炎を悪化させてしまう。半年の休養で立て直しを図った秋は、珍しく中段待機策を採るもののプリテイキャストの逃げに屈しよもやの殿負け。結局、実質最後のレースとなった1980年春のオープン戦をゴール前強襲で勝ったのが、復帰後唯一の見せ場となった。

オープン戦快勝後の日経賞を脚部不安で出走取り消し。懸命の治療で同厩のモンテプリンスと共に半年後の天皇賞（秋）出走を目指したが、繋靭帯炎悪化の為に挑戦叶わず無念の引退。その後、モンテプリンスの付け馬として引退式が行われた。関係者に愛されたシービークロスらしいお別れの仕方であった。

[編集] 競走成績

1977年（4戦2勝）

1978年（10戦1勝）

1979年（7戦3勝）

目黒記念（秋）、毎日王冠、金杯（東）、3着 - 天皇賞（春）、目黒記念（春）

1980年（4戦0勝）

1981年（不出走）

1982年（1戦1勝）

[編集] 引退後

引退後、錦野昌章の尽力もあり種牡馬シンジケートが組まれたシービークロスは、初年度いきなり代表産駒となるタマモクロスを輩出。デビュー遅れが響きクラシックには出られなかったものの、史上初の天皇賞春秋連覇を成し遂げ見事シービークロスの無念を晴らしたのである。その後は、1991年に葦毛馬の宿命・黒色腫に蝕まれ死亡するまでに5頭の重賞馬を送り出し、種牡馬としてはモンテプリンスを超える成功を収めたのである。

[編集] 主な産駒

[編集] 血統表

シービークロスの血統　（ナスルーラ系／Pharos5×5=6.25%他）
父 * フォルティノ Fortino 1959　芦毛	Grey Sovereign 1948　芦毛	Nasrullah	Nearco
			Mumtaz Begum
		Kong	Baytown
			Clang
	Ranavalo 1954　鹿毛	Relic	War Relic
			Bridal Colors
		Navarra	Orsenigo
			Nervesa
母ズイショウ 1968　芦毛	* パーソロン Partholon 1960　鹿毛	Milesian	My Babu
			Oatflake
		Paleo	Pharis
			Calonice
	キムラス 1961　芦毛	*Turk's Reliance	Turkhan
			Some Anxiety
		*Royal Deal	His Highness
			Brave Deal F-No.1-t