シーダート
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| YF2Y(YF-7A) Sea Dart | |
|---|---|
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| 概要 | |
| 用途 | ジェット水上機（実験機） |
| 乗員乗客 | 1名 |
| 初飛行 | 1953-1-14 |
| 製造者 | コンベア |
| 寸法 | |
| 全長 | 16 m |
| 全幅 | 10.3 m |
| 全高 | 4.9 m |
| 翼面積 | 53 m² |
| 重量 | |
| 空虚 | 5,730 kg |
| 運用 | 7,480 kg |
| 最大離陸 | 9,750 kg |
| 動力 | |
| エンジン | J46-WE-2 turbojets ×2 |
| 出力 | 53 kN |
| 性能（目安） | |
| 最大速度 | 1,120 km/h |
| 航続距離 | 826 km |
| 最大運用高度 | 16,700 m |
| 上昇率 | 5,200 m/min |
シーダート(SeaDart)はコンベア社が開発した水上ジェット戦闘機の試験機である。1948年のアメリカ海軍の仕様に基づいて開発され、開発時の海軍の制式名はXF2Y-1およびYF2Y-1であり、1953年に公式初飛行した。水上機として緩降下時ではあったが音速を超えることができた。予定の性能に達せず、また水上を高速で滑走することそのものに実用性が無かったために、開発は1956年に断念された。
[編集] 特徴
デルタ翼のジェット機で、引き込み式のスキー板を使って離着水を行う。後退角は60度であった。開発初期はスキー板が2枚であったが、後期には1枚のものに変更された。滑走前は、スキー板が水中に沈み、胴体下面は水面に接しているが、滑走を開始すると機体が起き上がるようになっている。
胴体は、艇体を兼ねるブレンデッド・ボディとなっている。また、小型の車輪を持っており、自力で水面より陸上へ揚陸することができた。エンジンの空気取り入れ口は、水を吸い込まないように胴体中ほどの肩口にあった。また、エンジンに付いた塩分洗浄用に真水のタンクを搭載していた。
1962年の海軍と空軍の制式名称統一の際に、計画中止後6年近く経っていたシーダートがYF-7Aと呼ばれることになった。
[編集] 開発
第二次世界戦後、アメリカ海軍はそれまでの水上戦闘機をジェット化することを計画した。その頃、コンベア社は、水上機の欠点であるフロートを使用せず、水上スキーの原理を用いた航空機を構想していた。両者の案が一致したことから、コンベア社はアメリカ海軍の指名を受け、1948年から開発が開始された。デルタ翼機の開発にあたっては、ドイツのリピッシュ博士の協力も得ている。
試作1号機はXF2Y-1と名付けられ、1952年より水上滑走テストが行われた。1953年4月9日には初飛行に成功している。XF2Y-1はアフターバーナーなしのJ34ターボジェットエンジンを搭載していた。試作2号機は、YF2Y-1と名付けられ、アフターバーナー付のJ46ターボジェットエンジンを搭載している。
1954年からは、スキー板を2枚から1枚に替えて試験が行われた。この後、1954年11月にはYF2Y-1の1号機が空中分解を起こし、墜落している。
様々な試験が行われたものの、予定していたマッハ1.5の高速性能が得られないこと、水上滑走中の衝撃が大きいこと、海軍が超大型空母の建造に踏み切ったことなどから、開発は1956年に中止された。なお、量産の際の武装は20mm機銃4門が予定されていた。
開発中止後も水上スキーの試験に用いられた。2006年現在は、3機がアメリカ各地で展示されている。
[編集] 各型
- XF2Y-1：1機製作。当初はJ34エンジンであったが、後にJ46エンジンに換装。
- YF2Y-1：2機製作。さらに2機が計画されていたが、製造中止。
- F2Y：量産型。計画のみ。
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