シフトレバー
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シフトレバーとは、自動車で変速装置(トランスミッション)のギアの組み合わせを変えるために運転手が操作するレバーである。
シフトレバーには、大まかに言うとフロアから伸びるフロアシフト、インパネ(インストゥルメントパネル:計器盤)から伸びるインパネシフト、ステアリングコラムから伸びるコラムシフトがある。
MT車(マニュアルミッション)はフロアシフトがほとんどだが、オートマチック車の一部の車種でインパネシフトやコラムシフトが使われている。
[編集] フロアシフト
フロアシフトは最も一般的なタイプで、軽自動車から高級セダンまで幅広く使われている。多くは横にスイッチがあり、そのスイッチを押すことで操作をするというタイプだが、近年はシフトレバーをジグザグに動かして操作するゲートシフトも普及しつつある。ステアリング上でのシフトチェンジが可能なパドルシフト(ステアリングシフト)は、シフトの本体がフロアシフトの場合が多い。
[編集] インパネシフト
インパネシフトはミニバンを中心として多く使われているタイプで、特にワンボックス型ミニバンやミドルクラスのステーションワゴン型に多い。こちらもゲート状になっているタイプが多い。また、狭い場所で重宝するサイドウォークスルーが可能である。
[編集] コラムシフト
コラムシフトは、現在では軽自動車を中心に多く採用されているタイプである。こちらもサイドウォークスルーが可能で形も最もスマート、掃除のときなども邪魔にならない。だがファッション性は低く、また操作性も低い場合が多ある。以前はミニバンでも多く採用されたが、トランスミッションの段数が増えた影響からか現在はインパネシフトが主流になっている。なお、右ハンドルには左、左ハンドルには右に付いている場合がほとんどだが、一部の外国製の右ハンドル車(クライスラー・ボイジャー、ロールス・ロイス、1970年代に生産されたホールデン・ステイツマンなど)は右に付いていることもある。