ザ・ジャム

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ザ・ジャム(The Jam)は、イギリスのロックバンド。ポール・ウェラー(Paul Weller)を中心にしてロンドンで1977年デビューし、1982年解散した。

メンバーはポール・ウェラー(Paul Weller/Vo,G)、ブルース・フォクストン(Bruce Foxton/Vo,B)レック・バックラー(Rick Buckler/Ds)の三人。パンク・ムーブメントの全盛期にデビューしながら、モッズ・スタイルを貫き、R&B方面にもアプローチをすることでオリジナリティーを獲得し、イギリス国民の間で絶大な人気を獲得した。解散した現在でもなお、イギリスでは強く支持されている。

目次 1 足跡 2 ディスコグラフィー 2.1 オリジナル・シングル 2.2 オリジナル・アルバム

[編集] 足跡

1977年にシングル「イン・ザ・シティ(In the City)」を発表し、デビューしたジャムは、同年に同名アルバムをリリースして世間に名を知らしめた。スモール・フェイセズのスティーヴ・マリオットに強く影響されたモッズ・サウンドは、モッズ・リヴァイヴァルの立役者として高い人気を誇った。その勢いに乗って2ndアルバム「モダン・ワールド(This Is the Modern World)」を発表するが、パンク全盛の英国では酷評された。翌1978年にリリースされた3rd「オール・モッド・コンズ(All Mod Cons)」は、ザ・フー、スモール・フェイセズや、モータウンサウンドの影響を受けた、R&Bが取り入れられたサウンドを創り出し、モッズとしてのアイデンティティーを前面に押し出した、まさに金字塔といえる作品となった。1979年発表の4thアルバム「セッティング・サンズ(Setting Sons)」は、3rdアルバムと並んで、ジャムの最高傑作との呼び名も高い。5thアルバム「サウンド・アフェクツ(Sound Affects)」になると、さまざまな音楽を取り入れた実験性を見せることになる(ビートルズのリボルバー的なアルバムとも例えられる)。この音作りは、後のスタイル・カウンシルへの先鞭ともなる。ラストアルバム「ギフト(The Gift)」ではその変化はさらに大きくなり、ウェラーは「ザ・ジャム」という枠組みの中での活動に終止符を打つことを選んだ。1982年、絶頂期にいたジャムは解散宣言を出し、ウェラーは元マートン・パーカスのミック・タルボット(Mick Talbot/Key)と新ユニット「スタイル・カウンシル(The Style Council)」を結成。そしてブルース・フォクストンは、元ビッグ・カントリーのマーク・ブレゼジッキーと元ザ・フーのピート・タウンゼントでカスバ・クラブを結成。新たな道を歩むことになった。 なお、ジャムはよくパンク・ロックに分類される事が多いが、それは間違いである。ウェラーはそもそもスティーヴ・マリオットの大ファンであり、ジャムではモッズを意識した作品を作り続けたため、「モッド・ファーザー」とも呼ばれている。

[編集] ディスコグラフィー

[編集] オリジナル・シングル

• In the City　　　　　　　　(全英40位)
• All Around The World　（全英13位）
• The Modern World　　　（全英36位）
• News Of The World　　（全英27位）
• David Watts　　　　　　　（全英25位）
• Down In The Tube Station At Midnight　（全英15位）
• Strange Town　　　　　　（全英15位）
• When You're yo　　　　　（全英17位）
• Eaton Rifles　　　　　　　　（全英3位）
• Going Underground　　　（全英1位、3週連続）
• Start!　　　　　　　　　　　　（全英1位）
• That's Entertainment 　　（全英21位）
• Funeral Pyre　　　　　　　　（全英4位）
• Absolute Beginners　　　　（全英4位）
• Town Called Malice/Precious　　　　（全英1位、3週連続）
• Just Who Is The Five O'Clock Hero　（全英8位）
• The Bitterest Pills　　　　　（全英2位）
• Beat Surennder　　　　　　（全英1位、2週連続）

　

[編集] オリジナル・アルバム

• イン・ザ・シティ(In the City,1977) 　　　　　　　　　（全英20位）
• モダン・ワールド(This Is the Modern World,1977）（全英22位）
• オール・モッド・コンズ(All Mod Cons,1978) 　　　（全英6位）
• セッティング・サンズ(Setting Sons,1979) 　　　　（全英４位）
• サウンド・アフェクツ(Sound Affects,1980) 　　　　（全英2位）
• ギフト(The Gift,1982) 　　　　　　　　　　　　　　　　（全英1位）

その他コンピレーション、ベスト、BOXSET、ライブ盤

• Dig The New Breed（1982）　　　　　　　　ライブ盤　　　　　（全英2位）
• Snap!（1983） 　　 　　　　　　 　　　　　　　ベスト盤　　　　　（全英2位）
• Greatest Hits　（1991）　　　　　　　　　　シングルベスト　　（全英2位）
• Extras　　　　　（1992） 　 　　　　　　　レア音源、B面集　　（全英15位）
• Live Jam　　　　（1993） 　　　　　　　　 ライブ盤　　　　　　　（全英28位）
• Direction Reaction Creation　（1997）　5枚組BOXSET 　 　（全英7位）
• The Very Best Of The Jam（1997）　　　　ベスト盤 　　　　　（全英8位）
• The Sound Of The Jam （2002）　　　　　 25周年記念ベスト （全英3位）
• At The BBC（2002） 　　　　　　　　　　　　BBCライブ　　　　　（全英33位）
• Snap! (re-issue)　（2006） 　　　　　　Snap!の初CD化 　　　（全英8位）