ザ・オリエンタル・バンコク
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ジ・オリエンタル・バンコク(The Oriental, Bangkok)は、タイの首都であるバンコクにある高級ホテル。
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[編集] 歴史
1887年にバンコク初の西洋風ホテルとして、バンコクを流れるチャオプラヤー川のほとりにある大使館街の真ん中に作られた。設立以来約130年に及ぶ歴史を誇り、作家のサマセット・モームやジョセフ・コンラッド、ノエル・カワード、ジェームス・ミッチナー(これらの4人の名前はスイートルームの名前として残されている)、タイ・シルク王として名高いジム・トンプソンなど数々の著名人が定宿としていたことでも有名である(なお、ジム・トンプソンは第二次世界大戦後の一時期、このホテルの共同経営者であり、また、客室のデザインを行ったこともある)。
1974年に、香港に本拠地を置く高級ホテルグループであるマンダリン・オリエンタルホテルグループに買収され、現在に至るまで同グループを代表するホテルとして、また、アジアを代表する高級ホテルの一つとして君臨している。
[編集] サービス
タイ風のきめ細やかなサービスが高い評価を受けており、そのサービスは、インスティテューショナル・インベスター誌やコンデナスト・トラベラー誌などの権威ある雑誌による調査で常に世界のトップクラスに選ばれている。なお、全ての部屋にバトラー・サービスがついている。
[編集] 施設
部屋の殆どがリバービューであり、部屋の中からチャオプラヤー川の流れを楽しむことができる。特に有名なのがオリエンタル・ホテルのオリジナルの建物、「オーサーズ・ウイング」に位置する「オーサーズ・スイート」で、前世紀にホテルに長期滞在し、執筆活動をしていた著名な作家4人の名前を冠している。
主な施設として、チャオプラヤー川の対岸に位置する、タイ古式舞踊を楽しめる高級レストラン「サラ・リム・ナーム」やタイ料理のクッキング・スクール、タイの文化を学ぶことができるカルチャー・プログラム、高級スパ「ザ・オリエンタル・スパ」の他に、ホテルの歴史を再現した「オーサーズ・ラウンジ」と呼ばれるティーラウンジなどがある。なお、これらの施設の多くは宿泊客以外にも開放されているため、バンコク観光に来た観光客の多くが訪れる。
[編集] 部屋数
- 客室数:358室
- スイート:35室
[編集] ジ・オリエンタル・スパ
ホテル内にある「ジ・オリエンタル・スパ」は、アジアで初めての本格的スパで、そのサービスとプライバシーが保たれた静粛な空間が高い評価を受けており、デンマークのフレデリック皇太子やボリス・ベッカー、エリザベス・テイラーなどの世界各国のセレブリティが足しげく通うことで有名である。なお、スパの施設はチャオプラヤー川の対岸にあるため、ゲストはホテルが用意した専用の船に乗って渡って行くことでも有名である。