サンジャースレンギーン・ゾリク
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サンジャースレンギーン・ゾリク（mn:Санжаасүрэнгийн Зориг 1962年-1998年10月2日）は、モンゴル国の学者･政治家。モンゴル国立大学大学院生だった1989年末、東欧革命に呼応して始まった民主化運動に参加、リーダーとして頭角を現し、若くして有力な政治家となった。
[編集] 闘争
1人でマイクを握り始め、モンゴル人民革命党政権に「社会主義は堅持するが、対話はする」とのところまで妥協させた。モンゴル民主連盟を結成し、議長就任。モンゴル民主党結成を主導。「大統領は40歳以上」とする1992年新憲法の規定から、大統領就任に意欲は見せなかった。
[編集] 殺害
1998年10月2日、自宅に暴漢に押し入られ、包丁で殺害されると共に、金品を強奪された。翌々日、スフバートル広場では、3万人規模の追悼集会が開かれ、46年ぶりの国葬となった。
[編集] 事件の背景
事件は、現在も解明されていない。それと同時に、事件が単なる強盗殺人だと考えるモンゴル国民もいない。
1996年2月、総選挙でモンゴル民主連合が勝利し、エルベクドルジ内閣が成立した。しかし、1997年5月の大統領選挙では、モンゴル人民革命党のバガバンディ候補が当選。ねじれ現象が生じた。
1998年8月、不良債権処理と、銀行合併問題で、エルベクドルジが首相を辞任。バガバンディ大統領は、国民大会議で多数を占めるモンゴル民主連合が指名する首相候補を拒否し続けた。後継首相が決まらないまま、憲法が規定する首相選出期間を過ぎてしまった。
バガバンディ大統領は、社会基盤開発相代行であったゾリクが首相候補であれば、承認したと言われる。
政党「市民のゾリク」は、ゾリクの遺志を継ぐとされる。
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