コンカラー (戦車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
コンカラー(Conqueror)とは、第二次世界大戦後イギリス陸軍が開発、保有した重戦車である。
コンカラーは主力戦車であるセンチュリオンを支援する重戦車というコンセプトで開発が開始された。当時、冷戦が激しくなる中、ソ連軍が開発、配備したIS-3重戦車に脅威を覚えたイギリス軍は、主力戦車であるセンチュリオンの20ポンド砲ではソ連軍の重戦車に抗し得ないとして、55口径120mm砲を搭載する重戦車の開発を決定した。しかし、コンカラーは開発に手間取り、コンカラーの配備が開始された1955年頃になると、ソ連軍はIS-3の発展型であるT-10重戦車の配備を行っていた上、コンカラーの様な重戦車のコンセプトそのものが時代にそぐわなくなっていた。コンカラーは当時としてはトップレベルの射撃統制装置と光学照準器を搭載し、120mm砲の威力も相まって強力な攻撃力と防御力を誇っていたが、機動力は劣っていた。さらに、主力戦車のセンチュリオンが105mm砲を搭載するようになると、コンカラーは存在意義を失い、1966年にはイギリス陸軍から姿を消した。
コンカラーの一部は西ドイツ駐留軍に配備され、冷戦の最前線での任務を果たした。
[編集] 関連項目
 |
この「コンカラー (戦車)」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
