グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦
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グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦 | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ファミリーコンピュータ[FC] |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | [FC]カセット |
発売日 | [FC]1987年3月18日 |
グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦(ぐーにーず2 ふらってりーさいごのちょうせん)は、コナミが1987年3月18日に発売したファミリーコンピュータ用のゲームソフト。映画「グーニーズ」を原作とし、前年に発売されたゲーム「グーニーズ」の続編。
基本的には前作同様サイドビューのアクションゲームであるが、今作では3D画面のダンジョンが追加され、アドベンチャーゲームの要素も加わった。
目次 |
[編集] ストーリー
前作「グーニーズ」で海賊船の財宝を手に入れ、フラッテリー一味を一旦は壊滅させたグーニーズ。それから1年後、壊滅したと思われていたフラッテリー一味が、グーニーズの仲間に加わった人魚のアニーを人質に取り(なお、アニーがグーニーズに加わった経緯については不明)、最後の挑戦を仕掛けてきた。「一人ずつ来い」という条件の下、グーニーズはアニーを助けようとするが次々に捕えられ、残ったのはマイキー一人。マイキーは仲間たちとアニーを救いに、フラッテリーのダンジョンに乗り込むことになる。
なお、「2」はゲームのオリジナルストーリーで、アニーも原作には登場しないキャラである。
[編集] ゲーム概要
アクション画面は表と裏2つのステージに分かれている。2つのステージは各所に置かれたワープの部屋を通して行き来する。マップが広大になったため、前作で存在した時間制限はなくなった。死亡判定は前作同様ライフ制。ライフは初期状態が2ゲージで、グーニーズの仲間を1人助けるごとに1ゲージずつ増えていく(最高は8ゲージ)。敵や敵の飛び道具(銃弾・針・斧など)に当たるとライフが4分の1~2分の1ゲージ減り、ライフが0になったり、穴に落ちたり、海底に沈んだりすると残機が減る。なお、残機が0になった場合の扱いは後述する。
プレイヤーが操作するキャラクターは前作と同じマイキー。普段の攻撃手段はヨーヨーで射程が短いが(ヨーヨーが武器として選ばれたのは当時「スケバン刑事」がブームだったからという説がある)、アイテムのパチンコやブーメランを入手すると遠距離攻撃が可能になり、また爆弾や火炎瓶を入手するとそれによる攻撃も可能になる。爆弾はその場に置かれ、数秒後に爆発する(その場に止まっていると当然巻き込まれるがライフが減るだけで、前作のように即死とはならない)。火炎瓶は少し離れた場所に投げつけて使用する。ヨーヨー・パチンコ・ブーメランはBボタンで、爆弾と火炎瓶は上ボタン+Bボタンで操作する。なお、水中ステージではヨーヨーの代わりに水中銃がメインの武器になり、ブーメラン・パチンコ・火炎瓶は使用できない。
アクション画面ではスタートボタンでメイン画面とサブ画面の切り替えができ、武器や靴の交換はサブ画面の中で行う。サブ画面の右側にはマップが表示されている(表ステージと裏ステージの切り替えはBボタンで行う)。赤い丸がマイキーの居場所、青い丸が仲間の居場所を示している。青い丸はアイテムの受信機を入手すると表示される。
アクション画面の各所には扉が設けられており、そこから3Dダンジョンへと出入りする。3Dダンジョンでは中にいる人から話を聞いたり、アイテムを入手したり、牢屋に閉じ込められているグーニーズの仲間を助けたりする。壁を素手、もしくはハンマーで叩くことで、アイテムや隠し扉が現れる場合も多い。なお、表と裏のステージを行き来することが出来る場合は、画面の手前側(下ボタン)が表ステージ、奥側(上ボタン)が裏ステージとなる。
前作同様ゲーム中のBGMには、シンディ・ローパーが歌う映画の主題歌『グーニーズはグッドイナフ』をアレンジしたものが使われている。ただし、今作ではマップが広くなった分オリジナルの曲も増加した。
グーニーズを6人全員助けた後、最後にアニーを助けるとエンディングとなる(5人以下しか助けていない場合でもアニーの居場所に行くことは可能だが、助けることは出来ない)。
[編集] 残機が0になった場合の扱い
今作は前作と異なり、残機が0になってもゲームオーバーとはならない(ゲームスタート時の残機は3)。フラッテリー一味が画面に現れ、コンティニューをするか、パスワードを取るかを選択しろといってくる。この画面で、スタートボタンを押すとコンティニューを、セレクトボタンを押すとパスワードを取ることになる。
コンティニューをすると、最後にやられた画面から以下の条件で再開する。
- 残機は3。
- 鍵・爆弾・火炎瓶の消耗品(これらは画面上に残り個数が出ている)については、ストックが0となる(これらは敵を倒せばランダムで手に入る)。また、パチンコは残りの球数に関係なく消滅する。
- その他のアイテム、及びすでに助けたグーニーズはそのまま残る。
- ライフは最大ライフが4ゲージ分以下の場合は最大まで回復し、それ以上の場合は4ゲージ分残った状態になる。
一方「パスワードを取る」を選ぶと、カタカナ14文字のパスワードが画面に出てくる。パスワードを入力することによってゲームを再開する。この場合はスタート画面から始めることになる。その他の条件はコンティニューした場合と同じ。
[編集] アイテム一覧
- ヨーヨー
- マイキーの初期装備。
- ブーメラン
- 遠距離攻撃が可能。行って戻ってくる特性から、一撃で倒せない敵にも二度ダメージを与えることができる。上下左右、さらには斜めにも投げることが可能。ある敵によって盗まれることがあり、その場合はあった場所まで取りに行かなければならない。威力はヨーヨーと同じ。
- パチンコ
- 画面の端まで攻撃することが可能。弾数は40。威力はヨーヨーと同じ。無くなった場合はあった場所まで取りにいけば、弾数40の状態で復活する。また、まれに敵が落とすことがある。
- 鍵
- 金庫・牢屋を開けるために必要。クリアに必須である。
- キーホルダー
- 鍵を持てる上限が2増える(最高8)。クリアに必須である。
- 爆弾
- その場に置いて敵を攻撃したり、隠し扉を見つけるのに使用。ヨーヨー・ブーメラン・パチンコよりも威力のある攻撃が出来る。
- ボンブボックス
- 爆弾を持てる上限が5増える(最大20)。
- 火炎瓶
- 敵に投げつけて攻撃する。威力は爆弾と同じ。
- ファイヤーボックス
- 火炎瓶を持てる上限が5増える(最大20)。
- ハート
- 敵を倒すとランダムで現れ、取るとライフが2分の1ゲージ回復する。
- ジャンプシューズ
- マイキーのジャンプ力が2倍になる。クリアに必須である。
- ハイパーシューズ
- マイキーの移動速度が2倍になる。2ヶ所で手に入れることが出来るが、1足入手するともう1ヶ所のハイパーシューズはなくなる。
- ハンマー
- 壁を叩いて、隠し扉・金庫などをを見つける。クリアに必須である。
- 発信機
- 仲間の居場所が分かる。取らないで仲間を助けた場合、その仲間に対応する受信機は入手できない。
- ロウソク
- 暗い場所を明るくする。あるすぐには思いつかない場所を叩いて入手するが、クリアに必須ではない。
- 眼鏡
- 見えない扉などが見えるようになる。クリアに必須である。
- トランシーバー
- 仲間からヒントを聞くことが出来る。ロウソク以上に思いつかない場所を叩いて入手するが、やはりクリアに必須ではない。
- ヘルメット
- 氷柱のダメージを防ぐ。
- 潜水服
- 水中のステージに行くのに必要。クリアに必須である。
- カッパ
- 滝・水滴のダメージを防ぐ。
- 梯子
- 天井や床の穴に行く時に使う。クリアに必須である。
- 防弾チョッキ
- 敵からのダメージを半分に減らす。
※なお、鍵・爆弾・火炎瓶は敵を倒すとランダムで現れ、取ると残り個数がそれぞれ3増える(それぞれキーホルダー・ボンブボックス・ファイアーボックスを入手しないと出てこない)。また、キーホルダー・ボンブボックス・ファイアーボックスを入手すると最大値まで回復する。
[編集] その他
- 前作と違ってスコアの概念がないため、残機を増やすためには1UPを取るしかないのだが、絶対数が少ない上に、隠し扉を見つけないと取ることが出来ない。また、ライフはコナミマンを見つけると全快してもらえるのだが、普段の回復手段(ハート)は貧弱である。やや高度なアクションを要求されるケースも見られ、全体として前作よりも難易度は上がっている。コンティニューあるいはパスワードなしでクリアするのは難しい。
- マップが広くなった分、道には迷いやすくなった。特に「6人目の仲間を助けた後にどこに行っていいか分からない」との声が続出した。実際には、ある意外な場所に行き、あるアイテムを使うことになる。
- アニーが閉じ込められている部屋は、一度入ると外に出ることが出来ない。このため、仲間が6人揃っていない、もしくは鍵を持っていない状態で入るといわゆる「詰まり」状態になってしまう。特に後者の場合はあと鍵を1回使えばエンディングという状況になって、事実上ゲームオーバーになることがありえるという一種のシュールさがあった(もしパスワードを取らずにここまで来た場合、当然最初からやり直しになる)。
- エンディング終了後に画面に現れるテロップは、なぜか「THE END」ではなく「GAME OVER」である。
- 「このゲームは映画『グーニーズ2』が原作である」との誤解が一部で見られるが、映画の続編は2006年現在も公開されていない。2003年にはオリジナルメンバーが再集結して続編を作るとの報道もなされたが、これも立ち消えになっている。