カムナガラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
 |
| ウィキポータル |
| 日本の漫画作品 |
| 日本の漫画家 |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
『カムナガラ』はやまむらはじめ作の現代漫画作品。「ヤングキングアワーズ」（少年画報社刊）にて連載されていた。全11巻、うち外伝1巻。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
心を集積してエネルギーとする金属・ヒヒイロカネで作られたの装置・天能真柱によって、日本は万世一系の安泰を保持し続けていた。だがそれは高密度の思念の場匣(フィールド)を生み出し、柱は滅ぼされた人々の怨念の渦巻く牢獄となっていった。この魂の牢獄から現世へ「さとがえり」し現世で生きる人々に仇なすモノを浄華し送り返す役を担ったのが剣の一族である。高校生九谷ひたかはある日、犬の姿をした化け物に襲われる。不意に右腕から出現した精剣「ヒムカ」をもって撃退したものの戸惑うひたかに対し、転校生武弥かなたが現れ「さとがえり」の事実と自分達がそれを阻止する剣の一族最後の生き残りであることを告げる。荒唐無稽な話に反発するひたかだったが、直後に叔母が「さとがえり」したモノに殺害され、ひたか自身も重傷を負う。安穏とした日常から一変、ひたかはかなたと共に「さとがえり」したモノの浄華にのりだすのだった……。
[編集] 概要
2000年1月号から掲載され、2006年4月号にて連載を終了した本編のほかに、ヤングキングアワーズ増刊号に本編の前日譚たるカムナガラ外伝が掲載された。単行本は本編が第1巻から第10巻、外伝を第0巻として全11巻刊行された。本作は現代日本を舞台にした伝記フィクションだが、記紀の日本神話のみならず、竹内文献（竹内文書）、ホツマツタヱなども取り込まれている。
[編集] 主な登場人物
- 九谷日高（くがや ひたか）
- 主人公。ヒヒイロカネを用いて製造された精剣「ヒムカ」を操る剣の一族最後の剣士。かつて剣士の長であったトウマの生まれ変わりであるが、当初はその記憶を受け継いでいない事からかなたとの間にわだかまりがあった。御柱の封印を巡る一連の事件の最中、トウマとしての記憶を取り戻し「ヒムカ」も完全に復活する。最終決戦において御柱を破壊し、かなたと共にその光の中に消えてった。
- 武弥香奈多（たけみ かなた）
- 鎮魂の鏡を使役する剣の一族最後の鏡女。トウマのパートナーであった月美の生まれ変わりであり、早い段階で剣の一族として覚醒していたため、己の半身たる存在であるひたかを探して転校して来た。剣の一族として覚醒していなかったひたかを巻き込んだことへの後ろめたさやもあり素直になれない一面もあったが、ひたかが覚醒した後は二人で支えあい絆を深めていった。最後はひたかと共に御柱を破壊し共消えていった。
- 斎野翼紗（さいの つばさ）
- 「さとがえり」してきた匣の長。その身体は生きた人間を乗っ取ったもので、名前もその体の持ち主のものである。匣(フィールド)の封印を破り、現世に復讐するため画策する。
- 鳴神遥日（なるがみ はるか）
- ひたか、かなたの通う高校の教師であるが、かなたの前世である月美と瓜二つな容姿をしている。剣道部顧問も勤めており中学時代に剣道全国制覇していたひたかを熱心に勧誘していた。ひたかの叔母が殺害された後は彼の身元引受人となっていたことから、次第にひたか達の宿命に巻き込まれていく事になる。祖父は刀鍛冶、父親も剣道と居合いを嗜む家系だが、その実、剣の一族の末裔であり、祖父はヒヒイロカネ製の短剣を秘匿していた。
- 納見行依（のうみ ゆくえ）
- 「さとがえり」してきたモノの一人。斎野翼紗と行動を共にする。日本刀を用いた斬り合いを嗜好し、常に帯刀している。
- 春日瑞葉（かすが みずは）
- 幼い頃より天能御柱の巫女となるべく育てられた鎮守職長官春日修司の娘。儀式官らしからぬ言動の天野崇史に惹かれていく。
- 天野崇史（あまの たかし）
- 宮内庁鎮守職儀式官。震災事変の折に失脚した天野重吉の曾孫で、その今際の際の叫びに影響され御柱の封印を行う鎮守職とは別の思惑のために瑞葉に近づく。表向きの所属は宮内庁書稜部。
[編集] 用語
- 剣の一族
- ヒヒイロカネ
- ヒムカ
- 天能御柱
- 匣(フィールド)
- 思念(マガツヒ)
- 祓詞
- 宮内庁鎮守職儀式官
- 震災事変
[編集] 刊行情報
- 単行本第0巻(ISBN 4785925272)
- 単行本第1巻(ISBN 478592019)
- 単行本第2巻(ISBN 4785920636)
- 単行本第3巻(ISBN 4785921307)
- 単行本第4巻(ISBN 4785921978)
- 単行本第5巻(ISBN 4785922702)
- 単行本第6巻(ISBN 478592361)
- 単行本第7巻(ISBN 4785924365)
- 単行本第8巻(ISBN 4785925264)
- 単行本第9巻(ISBN 4785926090)
- 単行本第10巻(ISBN 478592635)
