カノッサの屈辱 (テレビ番組)
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カノッサの屈辱（カノッサのくつじょく）とは、1990年4月9日から1991年3月25日までフジテレビジョンの深夜帯（JOCX-TV2）で放映されていた、ホイチョイプロダクションが企画した情報番組。
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[編集] 概要
西洋史上1077年の、教皇と皇帝の対立として知られる事件「カノッサの屈辱」をタイトルとしているが、深い意味はない。現代日本の消費文化史を、歴史上の出来事に（無理矢理）なぞらえて解釈し、紹介していた。この番組は深夜番組でありながら大ヒットし、「フジテレビ深夜黄金伝説」の幕開けとなった。
この番組の放送終了後、後番組として、同時間枠で放映された「TVブックメーカー」では、番組内で賭けるお金の単位を「カノッサの屈辱」に因んで「カノッサ」とした。
また、この番組が放映されていた（フジテレビ・月曜日深夜帯）枠にて、ホイチョイプロダクション製作の情報番組「マーケティング天国」「カノッサの屈辱」「TVブックメーカー」という番組が放映された。マーケティング天国では現在を、カノッサの屈辱では過去を、TVブックメーカーでは未来をマーケティングするというコンセプトがあり、この3番組をして「マーケティング三部作」と呼ばれることもある。
また、「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」でこの番組をまねて、「加納さんの屈辱」というコーナーコントを行っていた。
[編集] キャスト
[編集] 番組スタッフ
- 企画：ホイチョイ・プロダクション
- 制作：日本テレワーク
[編集] 関連書籍
- 『カノッサの屈辱』1991年、フジテレビ出版（発行）・扶桑社（発売）、ISBN 4594007244
- 『カノッサの屈辱』2004年、フジテレビ出版（発行）・扶桑社（発売）、ISBN 4594047661（上記の復刻版）
[編集] テーマ曲
- 服部克久「夕陽」～演奏・ロンドン交響楽団
※克久氏のアルバム「音楽畑5～QUATRE SAISON～」（ワーナーミュージック、WPCL-539）に収録
[編集] 番組一覧
(★はフジテレビ739において、権利上の理由で再放送されなかった回)
- 第1回（4月9日）★
- ホテル四大文明の謎
- 第2回（4月16日）★
- アイスクリームルネッサンス史
- 第3回（4月30日）
- ニューミュージックと西太后の時代
- 第4回（5月7日）
- デパート大航海時代
- 第5回（5月21日）
- 律令ディスコ国家の成立と文化（前編）
- 第6回（5月28日）
- 律令ディスコ国家の成立と文化（後編）
- 第7回（6月4日）
- 近世ハンバーガー革命史
- 第8回（6月11日）
- 幕末ビール維新
- 第9回（6月18日）
- 古代エーゲ海 アイドル帝国の興亡
- 第10回（7月2日）
- 縄文・弥生 女子大生装飾の謎
- 第11回（7月9日）
- グルメ近代日本の成立と挫折
- 第12回（7月16日）
- 健康ドリンク百年戦争の起因と拡大
- 第13回（7月23日）
- インスタントラーメン 帝国主義国家の宣戦
- 第14回（7月30日）
- 古代シャンプー王朝の黎明とヘアニズム世界
- 第15回（8月6日）
- TVドラマ東西ローマ帝国の零落と復権
- 第16回（8月20日）
- 関ヶ原ビデオ合戦史 VHS対ベータ、そして8ミリへ
- 第17回（8月27日）
- 車三国志 領域拡大への道
- 第18回（9月3日）
- チョコレート源平の対立と国風文化
- 第19回（9月10日）
- コミック新大陸の発見と争奪～マンガ雑誌の歴史
- 第20回（9月17日）★
- お笑い大名の萌芽と成長～土曜8時の覇権争い
- 第21回（9月24日）★
- 期末試験
- 第22回（10月8日）
- デート歴史 デート産業革命
- 第23回（10月15日）
- 大和化粧品国家の成長と里程
- 第24回（10月22日）
- クイズ番組史観 永遠の真理を求めて
- 第25回（10月29日）★
- コーヒー革命史 市民権拡大への道程
- 第26回（11月5日）
- 女性・旅行力学 時間と空間をこえて
- 第27回（11月12日）
- 狩猟から稲作へ 原始オーディオ文化の黎明
- 第28回（11月19日）
- のど飴積分法 未知数の謎を解く
- 第29回（11月26日）
- 第一回実力テスト
- 第30回（12月3日）
- 古代オリエント 歯みがき文明の継承と発展
- 第31回（12月10日）
- クリスマス化学史 元素記号Hの発見
- 第32回（1991年1月7日）
- アイスクリームの歴史
- 第33回（1月14日）
- ゲーム産業革命 ～野球盤からインベーダーへ
- 第34回（1月21日）
- 幕藩・酒場改革史 婦女子の流入と台頭
- 第35回（1月28日）
- お風呂戦国時代 下克上から娘封建社会へ
- 第36回（2月4日）★
- スキー植民活動と名誉革命
- 第37回（2月11日）★
- 結婚電気学 Iと抵抗の仮説
- 第38回（2月18日）
- 特別集中講義（1）テレビ史
- 第39回（2月25日）
- 特別集中講義（2）食品史
- 第40回（3月4日）
- 特別集中講義最終回・機械商品史
- 第41回（3月18日）
- 卒業試験
- 第42回（3月25日）
- 卒業記念特別講義 - テレビ全史
- 特別版（2000年12月31日）
- 20世紀最終講義
[編集] 番組で使われた通称名
※数字は登場した回を示す（推定もあり）
[編集] 会社・団体
- NHK教皇庁
- 大英ト帝国 - （フジテレビジョン）
- シンジューク・トルコ - （フジテレビジョン）
- 西ドラーマ帝国 - （日本テレビ放送網）…第15回
- シャボン朝ペルシャ - （日本テレビ放送網）
- ドリフランク王国 - （東京放送）
- 東ドラーマ帝国 - （東京放送）…第15回
- イスパニアサヒ王国 - （テレビ朝日）
- テレ朝ラセン帝国 - （テレビ朝日）
- テレ東ゴート王国 - （テレビ東京）
- 高句麗ニーク - （クリニーク）…第23回
- 百済ンス - （クラランス）…第23回
- 新羅ンコム（シランコム） - （ランコム）…第23回
- UCCキングダム - （UCC）…第25回
- 長岡京 - （ナガオカ（レコード針））…第27回
- ツムラ町幕府 - （ツムラ）…第35回
- 自由ホイチョイ党 - （ホイチョイ・プロダクション）
- 花織田 - （花王）
- 神聖ペコちゃん帝国 - （不二家）
[編集] 個人
- カトー・茶ールズ大帝 - （加藤茶）
- ツタンカートチャン - （加藤茶）…第30回
- オットーノ大帝 - （志村けん＝バカ殿に由来）
- ジャンヌ・山田ルク・クニコ - （山田邦子）…第12回
- やまだ阿国（やまだのおくに） - （山田邦子）
- ナポレオン・萩モルト - （萩本欽一）
- 今川萩本 - （萩本欽一）…第20回
- フランシスコ・横澤ビエル - （横澤彪）…第20回
- 凡智光秀 - （ザ・ぼんち）…第20回
- 上杉謙紳助 - （島田紳助）…第20回
- 織タケシ信長 - （ビートたけし）…第20回
- 独眼竜タモリ
- ユンケル黄帝タモレオン - （タモリ）…第12回
- 山田ル太ー（ルター） - （山田太一）…第15回
- 倉本ル聰（ソー） - （倉本聰）…第15回
- レオナルド・鎌田ビンチ - （鎌田敏夫）…第15回
- ソ久米ラテス・ヒロシ - （久米宏）…第24回
- ウィ久米フ - （久米宏）
- フクトメス・アクィナス - （福留功男）…第24回
- モンテス巨（キュ）泉 - （大橋巨泉）…第24回
- イツミ・マサルトル - （逸見政孝）…第24回
- イツミン・ルター - （逸見政孝）
- 幸田カルミン - （幸田シャーミン）
- フランシスズキ・ベーコン - （鈴木健二）…第24回
- スズキ・イノケンティウスIII世 - （鈴木健二）…第42回
- 和田ベーンコン - （和田勉）
- 田中ヤスラテス - （田中康夫）
- 筑紫哲（デツ）カルト - （筑紫哲也）…第42回
- イグナチウス・森本タケロヨラ - 森本毅郎
- 小野小森（おののこもり）のおばちゃま - （小森和子）
- 山上小椋佳（やまのうえのおぐらけい）
- ハジメ・ド・ハナ - （ハナ肇）
- 落合信彦左衛門…第8回
- 吉田タクーロン - （吉田拓郎）
- キューミン婦人 - （松任谷由実）
- 平清ジュリ（たいらのきよじゅり） - （沢田研二）…第18回
- 諸葛久米（しょかつくうめい） - （久米豊＝元日産自動車社長）
- 本田曹操一郎 - （本田宗一郎＝本田技研工業創業者）
- 山本益博文（やまもとますひろぶみ）
[編集] 番組
- ギャグ年戦争 - （1980年代の土曜夜8時の視聴率争い）
- 太平成イカ天国の乱 - （平成名物TV・イカ天 （三宅裕司のいかすバンド天国））
- 十位軍 - （ザ・ベストテン）
- 夜十時軍 - （ニュース22プライムタイム）
- イエスズキ会 - （クイズ面白ゼミナール）
[編集] その他
- マクドカルタ - （マクドナルドのオペレーションマニュアル）…第7回
- ハンナラビ法典…第30回
[編集] 史実等パロディ
- ボディ墾田ワンレン永年私財法…第5･6回
- 白スキン江の戦い…第23回
- ボーゲン神授説
- 尊王ドラ夷論…第8回
- 漁師力学
- 学生一揆…第8回
- 舌(たん)の裏の戦い…第18回
- 大宝～ん律令…第27回
[編集] カノッサの屈辱展
番組の放送終了後、池袋西武百貨店のロフトフォーラムにおいて「カノッサの屈辱」展が行われた。エントランスには仲谷昇の胸像が置かれ、番組で使用されたフェイクイラストレーション等が展示されていた。また、番組中で出題された「基礎力をたしかめよう」の全問題が配布された。
[編集] 20世紀最終講義
2000年12月、20世紀に活躍した人々を特集し「20世紀最終講義」という名目で一度だけ復活した。これは「TVブックメーカー」の最後のベティングが『ディズニーランドで投票できる20世紀最大の功労者は？』というものであったため、その回答という裏コンセプトもあった。その時、仲谷（教授）も出演したが、全体の進行として助手である西岡徳馬が出演。実際の講義内容はフジテレビ深夜番組全史であり、当時の番組に出演していたタレント達の懐かしい姿が映し出されていた。
[編集] 関連項目
- マーケティング天国
- TVブックメーカー - デリバティブTV
| フジテレビ 月曜24:40枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | カノッサの屈辱 | 次番組 |
| マーケティング天国 | TVブックメーカー | |
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