オジー・デイヴィス

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オジー・デイヴィス（Ossie Davis, 1917年 12月18日 - 2005年 2月4日）は、アフリカ系アメリカ人の俳優、映画監督、公民権運動の活動家。

ジョージア州コグデルでレイフォード・チャットマン・デイヴィス (Raiford Chatman Davis) として生まれる。両親のすすめでハワード大学に進み1938年に卒業。1939年にハーレムのRose McClendon Playersで、60年以上に及ぶ俳優人生が始まった。1950年にシドニー・ポワチエ出演の『復讐鬼』で映画デビュー。

当時のアフリカ系アメリカ人の俳優の多くが経験した困難を、デイヴィスは何度も経験した。演技をしたかったが、当時の黒人俳優の標準的な役である執事のような、ステレオタイプな卑屈な役は演じたくなかった。その代わり、シドニー・ポワチエのあとに続いて、優れた役を演じようと試みた。特別客車のボーイや執事を演じるときには、その役に一定の重みを与えようとした。

デイヴィスは俳優であるだけでなく、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズと並ぶ、最初期のアフリカ系アメリカ人監督でもある。また、ビル・コスビーやシドニー・ポワチエと共に、1970年以前にステレオタイプな役を拒否しながらも商業的に成功した数少ないアフリカ系アメリカ人俳優である。とはいえ、デイヴィスは他の2人が体験したような、商業的・批評的な大成功を収めたことは無い。今日でさえ、デイヴィスの顔と名前が一致するアフリカ系アメリカ人は少ない。

後年、『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『ジャングル・フィーバー』、『She Hate Me』、『ゲット・オン・ザ・バス』などのスパイク・リー監督作品への出演で知られるようになった。また、CMのナレーションでも活躍した。

1948年に女優ルビー・ディーと結婚した。デイヴィス夫妻は公民権運動の活動家として有名で、マルコムX、ジェシ・ジャクソン、マーティン・ルーサー・キングの個人的な友人である。デイヴィス夫妻は1963年のワシントン大行進の組織化に力を貸し進行役を務めた。デイヴィスはマルコムXの葬儀で賛辞を送った。この賛辞の一部はスパイク・リー監督の映画『マルコムX』の最後で再び読み上げられた。マーティン・ルーサー・キングへも賛辞を送った。

デイヴィス夫妻は2004年にケネディー・センター・名誉賞 (Kennedy Center Honors) を受賞した。また、1989年にNAACPイメージ賞 (NAACP Image Awards) の栄誉の殿堂に名前が刻まれた。

2005年2月4日、フロリダ州マイアミのホテルの一室でデイヴィスが死んでいるのが発見された。自然死だった。映画『Retirement』の仕事に取り掛かったばかりだった。