エンニオ・モリコーネ
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エンニオ・モリコーネ（Ennio Morricone, 1928年11月10日 - ）はイタリアの作曲家である。映画音楽で特に知られる。
モリコーネはローマで生まれ、ローマの聖チェチーリア音楽院でゴッフレド・ペトラッシに作曲技法を学んだ後、作曲家としてテレビ・ラジオ等の音楽を担当した。
1950年代末から映画音楽の編曲・指揮やスコアをアレンジしている。 映画音楽家デビューは、『歌え！太陽』Appuntamento a Ischia (1960年) だと言われていたが、 オリジナルのスコアを使用した映画は『ファシスト 』Il Federale (1961年、ルチアーノ・サルチェ)であり、こちらがデビュー作だと言われるようになっている。
1960年代は映画監督セルジオ・レオーネとのコンビでいわゆる「マカロニ・ウェスタン」作品で存在感を増していった（レオーネとのコンビは1984年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』まで続いた）。1986年ローランド・ジョフィ監督のイギリス映画『ミッション』で、新たな境地を切り開き、それ以後はイタリア以外からも評価が高まり、1987年には『アンタッチャブル』でグラミー賞を受賞、1989年には『ニュー・シネマ・パラダイス』で世界的にも高い知名度を得た。『天国の日々』 (1978年)、『ミッション』 (1986年)、『アンタッチャブル』 (1987年) 、『バグジー』(1991年) 、『マレーナ』(2000年) でアカデミー賞にノミネートされている。日本でも、2003年にNHKの大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の音楽を担当している。
今まで作曲した映画音楽は450本以上といわれており、その殆どの作品がイタリア国内のみ上映であるため、彼のスコアをコレクションするのは大変難しいとされている。
彼は大変な早寝早起きであり、午後9時には就寝し、午前5時には起きて作曲を行っているという。
[編集] 主な映画作品
- Il Federale (1961年)
- 『赤い砂の決闘』Duello nel Texas (1963年)
- Le Pistole non discutono (1964年)
- 『荒野の用心棒』A Fistful of Dollars (1964年)
- 『夕陽のガンマン』Per qualche dollaro in piu (1965年)
- 『夕陽の用心棒』Una Pistola per Ringo (1965年)
- 『続・夕陽のガンマン／地獄の決斗』Il Buono, il brutto, il cattivo (1966年)
- 『狼の挽歌』Citta violenta (1970年)
- 『進撃０号作戦』Che c'entriamo noi con la rivoluzione? (1973年)
- 『ペイネ 愛の世界旅行』Il Giro del mondo degli innamorati di Peynet (1974年)
- 『オルカ』Orca (1977年)
- 『エクソシスト２』Exorcist Ⅱ: The Heretic(1977年)
- 『遊星からの物体X』The Thing (1982年)
- 『サハラ』Sahara (1983年)
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』Once Upon a Time in America (1984年)
- 『ミッション』The Mission (1986年)
- 『アンタッチャブル』The Untouchables (1987年)
- 『ニュー・シネマ・パラダイス』Nuovo cinema Paradiso (1988年)
- 『バグジー』Bugsy (1991年)
- 『ロリータ』Lolita (1997年)
- 『海の上のピアニスト』La Leggenda del pianista sull'oceano (1998年)
- 『オペラ座の怪人』 IL FANTASMA DELL'OPER (1998年)
- 『ミッション・トゥ・マーズ』 MISSION TO MARS (2000年)
- 『マレーナ』 Malena (2000年)
- RIPLEY'S GAME (2002年)
[編集] 純器楽作品
意外に知られていないが、ちゃんとツェルボーニ社から「ピアノ独奏のための四つの練習曲」などの通常の器楽編成の作品も出版している。「現代音楽」と呼べるかどうかは疑わしいが、現代の音楽であることには変わりはない。鋭角的なリズム書法が特徴。
