ウナギ目
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| ウナギ目 Anguilliformes | ||||||||||||||
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 ヨーロッパウナギ Anguilla anguilla |
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| 分類 | ||||||||||||||
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| 本文参照 |
ウナギ目（うなぎもく・Anguilliformes）は、硬骨魚類の分類群の一つ。ウナギ、アナゴ、ハモ、ウミヘビ、ウツボなどを含むグループである。
ヤツメウナギ、メクラウナギ、デンキウナギ，などは名前に「ウナギ」とあるがウナギ目ではない。、フウセンウナギはウナギ目とは異なる近縁のグループと考えられていたが，最新の DNA データ解析によると，ウナギ目内部に分岐しウナギ科に近縁であることが示唆されている．
[編集] 概要
熱帯・温帯を中心に、世界中で15科・約130属・約720種類が知られる。ほとんどの種類が海に生息していて、淡水域や汽水域で生活するウナギ類も産卵は海で行う。また、シギウナギ、バケフサアナゴ、ホラアナゴなどの深海魚もいる。
成魚の体は細長い円筒形で、体をくねらせて泳ぐ。皮膚は厚いが鱗は退化していて、皮下に微小な鱗をもつか、または鱗を全く欠く。ひれは全て軟条で、棘条（とげ）は発達しない。全ての種類に腹びれが無く、ウツボ類に至っては胸びれも無い。体の後半部分では背びれ、尾びれ、尻びれが繋がって1つのひれになっている。ただしウミヘビ類では尾びれの先端が切れ、肉質部分が突き出ている。
たいてい夜行性で、昼は物陰にひそむか、水底の砂泥に潜りこんでいる。夜になると泳ぎだして餌を探す。プランクトンを捕食するチンアナゴなどもいるが、魚類、甲殻類、貝類、頭足類などを捕食する。ハモ、ウツボ、ウミヘビ類など、獲物を捕食するために大きな口と鋭い歯を発達させているものもいて、これらの生体をうかつに扱うと咬みつかれ負傷することになる。
卵は小卵多産で、浮遊卵を産卵する。卵からふ化した稚魚はレプトケファルス（Leptocephalus）と呼ばれる幼生で、半透明で木の葉のように平たい形をしている。レプトケファルスは遊泳生活を送りながら成長するが、成長につれ体が細長くなり、各々の適した生息域に定着する。
[編集] 分類
ウナギ亜目 Anguilloidei
- ウナギ科 Anguillidae - ウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギ、オオウナギなど
- ザトウウナギ科 Heterenchelyidae - ザトウウナギ
- ハリガネウミヘビ科 Moringuidae - ハリガネウミヘビ
アナゴ亜目 Congroidei
- アナゴ科 Congridae
- クロアナゴ亜科 Congrinae - マアナゴ、クロアナゴなど
- ホンメダマアナゴ亜科 Bathymyrinae - ゴテンアナゴ
- チンアナゴ亜科 Heterocongrinae - チンアナゴ、シンジュアナゴなど
- ウミヘビ科 Ophichthidae
- ニンギョウアナゴ亜科 Myrophinae
- ウミヘビ亜科 Ophichthinae - ダイナンウミヘビ、ホタテウミヘビ、モンガラドオシなど
- クズアナゴ科 Nettastomatidae
- シギウナギ科 Nemichthyidae - シギウナギ（深海魚）
- ノコバウナギ科 Serrivomeridae
- ハモ科 Muraenesocidae - ハモ、スズハモ
- フサアナゴ科 Colocongridae - バケフサアナゴ（深海魚）
- ヘラアナゴ科 Derichthyidae
- ホラアナゴ科 Synaphobranchidae - コンゴウアナゴ、ホラアナゴ（深海魚）など
ウツボ亜目 Muraenoidei
- ウツボ科 Muraenidae
- ウツボ亜科 Muraeninae - ウツボ、トラウツボ、ハナヒゲウツボなど
- キカイウツボ亜科 Uropterygiinae
- イワアナゴ科 Chlopsidae
- ヒレウツボ科Myrocongridae
