ウインドミル (漫画)
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『ウインドミル』は1997年から2001年まで『少年サンデー超増刊』（小学館）に掲載された、橋口隆志（現・橋口たかし）の漫画作品。全44話が掲載され、単行本11巻が刊行された。 ソフトボール初心者の主人公・広沢滝が埼玉光栄高校ソフトボール部に入部し、 その才能を開花させるスポ根作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
ボウリングを得意としていた広沢滝は、元オリンピック代表の渡見と出会い、ソフトボールの魅力に取り付かれ、光栄高校のソフトボール部に入部を決意する。
約20年前に全国優勝を果たした光栄高校ソフトボール部だったが、現在は人数も揃っておらず、部員たちにも活気がなかった。練習をボイコットしていた美原、長野、剛森の 3人に強引に入部テストをさせられる羽目になった広沢だったが、居合わせたソフト部コーチ・西角の助言で投球法「ウインドミル」を習得し、美原を三振に打ち取った。
その才能とキャラクターはチームに活気を取り戻させ、インターハイ（'99岩手総体）へ向けての練習が始まった。
[編集] 登場人物
[編集] 埼玉光栄高校
- 広沢滝（ひろさわ たき）－ソフトボール部1年生。背番号3。ピッチャー。
- 類まれな才能を持った天才ピッチャー。バッターからはボールがブレて見える「滝ボール」を開発。それを更に改良し、「滝ボール・本気（まじ）」や「滝ボール・本気本気（まじまじ）」を編み出した。
- いつの頃からか幼馴染みの沢松新太郎が気になりだし、高校卒業前に新太郎との間に息子・錬太郎を授かることになる。
- 沢松新太郎（さわまつ しんたろう）－1年生。
- 広沢の幼馴染み。なし崩し的にマネージャー的な役割となったが、正式な部員扱いなのかは不明。陰ながら広沢を支え続けた。
- 沢松みどり（さわまつ みどり）－ソフトボール部2年生。背番号10。ショート。
- 新太郎の実姉で、ソフトボール部キャプテン。
- 雛鞠桃子（ひなまり ももこ）－ソフトボール部員。背番号17。ライト。
- ソフト部一の巨乳。胸が大きいことで他人から好奇の目で見られることに不快感を覚え、またその胸ではスポーツには向かないと考えていた彼女だったが、鈴木一美に誘われて入部することを決意。
- 鈴木一美（すずき かずみ）－ソフトボール部員。背番号15。センター。
- 男勝りな格好をしている通称「光栄高校のイチロー」。背番号は15だが、51という数字を上下逆にして付けている。雛鞠の親友。かつては長髪だったが、雛鞠の万引きを庇って停学処分を受けた際に、停学期間を短くする意図で短髪にしたのだが、その効果は本人が考えた以上に絶大で処分取り消しとなった。
- 長野友世（ながの ともよ）－背番号5。ファースト。
- 美原や剛森と共に練習をボイコットしていた。作中では過去のエピソードなどが一切記されていない日陰の存在。
- 剛森花憐（つよもり かれん）－背番号22。レフト。
- 幼い弟と妹を支えながら生活している苦労人。ソフト部一のパワーヒッター。
- 志茂田博江（しもだ ひろえ）－背番号16。セカンド。
- 唯一のめがねっ娘。寡黙で協調性にも乏しいが、的確なフィールディングでチームを支える。紅蓮高校との対戦ではビーンボールを投げたピッチャーを睨み付け、叫び声を上げながら打ち取るという意外な場面もあった。
- 尼美田知代（にみだ ちよ）－ソフトボール部2年生。背番号2。キャッチャー。
- チームの中で最も身長が低いが、複雑な動きに加えて球威のある「滝ボール」を根性で捕球する。広沢と共に、後にシドニーオリンピックの日本代表選手に選ばれる。
- 美原純（みはら じゅん）－ソフトボール部2年生。背番号9。サード。
- 少々粗暴な発言の多い問題児。ここ一番のときには力を発揮する。秘打・大阪冬の陣打法を得意とするが、実際はごく普通の打法。広沢と共に、シドニーオリンピックの日本代表選手となる。
- 渡辺（わたなべ）－光栄高校教師、ソフトボール部顧問兼監督。背番号30。
- 19年前に光栄高校を全国優勝に導いた名監督。しかし、優勝と引き換えに当時のエースであった風間が肩を壊したことを自分のせいだと思い悩んでいる。
- 西角（にしかど）－光栄高校教師、ソフトボール部コーチ。背番号31。
- 冷静沈着で中性的な魅力を持つ女性教師。年齢は26歳。インターハイ中に宿泊していた旅館のマネージャー・幸田昌史と交流を深めていたが、物語終盤での結婚相手が彼であるかどうかは不明。
[編集] 高見沢高校
- 池山若菜（いけやま わかな）－ソフトボール部員。背番号7。ピッチャー。
- 沢村みどりの友人で、かつては共に光栄高校ソフトボール部に所属し、19年前の全国優勝を再現するという野望を抱いていたが、チームから頼られることの重圧に耐えられずに退部。群馬県の高見沢高校からのスカウトに応じて転校し、頼られることのない、馴れ合いのないチームの雰囲気に次第に感化されていった。
- 後に広沢や美原らと共にオリンピック日本代表選手に選ばれ、滝ボールを超える魔球「ライザーフェニックス」を編み出す。
- 安藤希梨（あんどう きり）－ソフトボール部員。背番号24。補欠。
- 池山若菜が高見沢高校に転校してきて最初に出来た友人。中学の頃はピッチャーを務めていた。高見沢高校へはスカウトではなく元々在籍していた生徒。
[編集] 城南大附属
- 山田久子（やまだ ひさこ）－ソフトボール部員。背番号11。ピッチャー。
- 通称「パーフェクトエース」と呼ばれる超高校級ピッチャー。幼い頃は少年野球チーム「サンダース」に入って活躍していたが、女性が野球を続けることに限界を感じ、ソフトボールに転向。ソフトボールを野球の出来ない人間のやる亜流なものと考え、見下していたが、光栄高校との試合を通じて自分の求めていたものをソフトボールの中に見出した。:この時はオリンピック代表選手に最も近い存在とされていたが、後のオリンピック編では登場していない。
[編集] 星影女子
- 影ノ宮琴音（かげのみや ことね）－ソフトボール部員。背番号1。ピッチャー。
- 山田久子と並び称された天才ピッチャーで、インターハイ常連校である星影女子のエースを務めるが、インターハイ県予選準決勝で戸板高校に破れる。
[編集] サブタイトル一覧
[編集] デビュー戦
- BALL1 ストライク
- BALL2 対決!?
- BALL3 特訓
- BALL4 プレイボール
- BALL5 笑顔
- BALL6 重さ
- BALL7 誓いの球
[編集] IH県予選
- BALL8 緒戦
- BALL9 小さな手
- BALL10 言葉をください
- BALL11 ブ厚い選手層
- BALL12 “可能性”
- BALL13 ハンサムガール
- BALL14 負ける意味
- BALL15 その背中
- BALL16 大好きなみんなと
- BALL17 一人じゃないよ！
- BALL18 がんばれ新太郎
[編集] インターハイ
- BALL19 一生懸命のわがまま
- BALL20 姉ちゃんは強いから
- BALL21 強いホームラン!!
- BALL22 バカだよね
- BALL23 痛恨の……
- BALL24 光栄の…
- BALL25 手遅れ
- BALL26 決戦前夜
- BALL27 死闘の予感
- BALL28 投手戦
- BALL29 オリジナル
- BALL30 先制点!!
- BALL31 まかせとけ!!
- BALL32 ミラクルガール
- BALL33 滝ボールエボリューション
- BALL34 満塁策
- BALL35 ゲームセット
[編集] オリンピック
- BALL36 復帰（カムバック）
- BALL37 交代
- BALL38 苦戦
- BALL39 滝ボール…
- BALL40 まさかの完全試合？
- BALL41 本（マジ）気、敗れる!?
- BALL42 もっと大事なモノ
- BALL43 池山バカ若菜！
- BALL44 新しい命へ
