アラム文字

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アラム文字
タイプ:	アブジャド
言語:	アラム語, ヘブライ語, シリア語, マンダ語
時期:	紀元前600年頃から600年頃
親の書字システム:	原始シナイ文字フェニキア文字アラム文字
子の書字システム:	ヘブライ文字, ナバタイ文字, シリア文字, Palmyrenean およびマンダ文字

アラム文字（アラムもじ）は、かつての中東の国際語（リンガ・フランカ）であったアラム語の文字。フェニキア文字と密接な関係がある。

古代ユダヤ人が使用していた古ヘブライ文字は、アラム文字に代替された。（現ヘブライ文字はアラム文字の子孫）

アラム文字は時代・地域によって非常に多くの字形があり、アラム文字から派生した他の言語の文字も非常に多い。ペルシア帝国時代に行政言語としてエジプトからアフガニスタン・中央アジア、インドまで広範囲に渡って普及し、紀元前後にはアラム語の諸方言のみならずパルティア語やソグド語などの中期イラン語の表記にもメソポタミア地方で使用されていたアラム文字が用いられた。

[編集] アラム語のおもな文字

古アラム文字
帝国アラム文字
シリア文字（エステランゲロ文字）

[編集] アラム文字から派生した文字

西アジア
- パルミラ文字（アラム語パルミラ方言）
  - シリア文字（シリア語）
    - 東方シリア文字（ネストリウス派「アッシリア語」やカルデア語の文字）
    - 西方シリア文字（マロン派教徒やシリア正教会の文書など）
  - マニ文字（本来は東アラム語だが、主にパルティア語、ソグド語、パフラヴィー語）
- 現代（方形）ヘブライ文字（ヘブライ語）
- ナバタイ文字（ナバタイ語）
  - アラビア文字（アラビア語）
- ハトラ文字（アラム語ハトラ方言）
- パフラヴィー文字（パフラヴィー語）
- パルティア文字（パルティア語）
- ホラズム文字（ホラズム語）
- エリマイス文字（アラム語エリマイス方言）
  - マンダ文字（マンダ語）
南アジア・東南アジア・チベットのインド系諸文字
- パフラヴィー文字
  - カローシュティー文字
  - ブラーフミー文字
    - デーヴァナーガリー文字（ヒンディー語）
    - ベンガル文字（ベンガル語、アッサム語）
    - ネパール文字（ネパール語）
    - タミル文字（タミル語）
    - テルグ文字（テルグ語）
    - カンナダ文字（カンナダ語）
    - チベット文字（チベット語）
    - タイ文字（タイ語）