アラバスター (漫画)
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『アラバスター』は、1970年から1971年に週刊少年チャンピオンに連載された手塚治虫執筆の漫画である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
元金メダリスト・ジェームズ・ブロックは女優スーザン・ロスから黒人であることを理由に捨てられたばかりか、その際に起こした自動車事故における裁判でスーザンの嘘の証言を理由に囚人の身にとされてしまう。 出所後、刑務所内で知り合った元科学者の死刑囚・F博士から彼の発明したF光線を放つ光線銃を譲り受けたかれはそれでスーザンに復讐を果たした後、F博士の孫娘・亜美やゲンを仲間にし、世界中の『美』に復讐する決意を固める。
[編集] 登場人物
- アラバスター一味
- アラバスター
- 元金メダリストで、本名はジェームズ・ブロック。
- スーザンの罠で刑務所生活を送り、出所後F博士の光線銃でアラバスターという名で自らの屋敷・奇顔城をアジトに徹底的な美へ復讐するための犯罪をはじめる。
- 小沢亜美
- F博士の孫娘で奇顔城の女王
- 母親が彼女の妊娠中に祖父の実験台となったがために皮膚が透明になった状態で生まれ、現在では両目以外は透明となっており、人前では白粉を塗ってそれを隠していた。
- 当初はアラバスターのやり方を拒んでいたが、ロックに強姦された上にラッカーを全身に塗られるという屈辱を味わったことをきっかけにアラバスターと共に悪事に手を染めていく。
- その他
- 小沢カニ平
- ロック・ホーム
[編集] 特記
手塚治虫はこの作品をあとがき(講談社手塚治虫漫画全集収録)で「江戸川乱歩の『陰獣』や『一寸法師』のようなグロテスクで淫靡な作品を書きたかったが世相などの影響からか徹底的に救われないニヒルな作品となった」と語っており、生前彼は自分の作品の中で嫌いな作品の1つに挙げていた。
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