アクトシティ浜松

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アクトシティ浜松

アクトシティ浜松は、静岡県浜松市の浜松駅北東にある施設群である。 AゾーンからDゾーンの4つに分かれており、

Aゾーン（市有） - 大ホール、中ホール、コングレスセンター
Bゾーン（民有） - アクトタワー（複合商業ビル）
Cゾーン（市有） - 展示イベントホール
Dゾーン（市有） - 浜松市楽器博物館、研修交流センター

で構成されている。

旧国鉄浜松貨物駅の移転に伴い換地として取得した土地に、国鉄清算事業団から市が約400億円で取得した土地をあわせて一体開発したもの。浜松市と第一生命保険、三菱地所が施主となり、1991年に建設を開始、1994年に落成した（Dゾーンのみ1995年落成）。Bゾーンの土地は超高層ビルの建設を含む再開発の実施を条件として第一生命保険と三菱地所に約567億円で売却された。

[編集] Aゾーン（ホール、コングレスセンター）

大ホールでは日本初となる四面舞台を活用したオペラやオーケストラ演奏会のほか各種学会などが行われることも多く、施設は人口規模に比較して充実しているといえる。

中ホールにはコワラン社（フランス）製のパイプオルガン（64ストップ、パイプ本数4478本）が設置されており、演奏会なども行われている。

1996年 5月20日には、中ホールのスプリンクラー作動ボタンに注意書きを貼ろうとした警備員が誤って作動ボタンを押してしまい、パイプオルガンが水びたしとなる事故があった。パイプオルガンは解体されてコワラン社に送られ、修復された。再発防止策としてスプリンクラーからの水がパイプオルガンにかからないよう改修されたため、パイプオルガンに延焼した場合は別途消火作業を行う必要がある。

[編集] Bゾーン（アクトタワー）

Bゾーンのアクトタワーは地上45階建の超高層ビルで、地上高212.77m。ビル固有の郵便番号は430-77xx（xxは階層、地下・階層不明は430-7790）。

ホテルオークラ直営のオークラアクトシティホテル浜松をはじめ、多くの企業や店舗が入居する、浜松市のランドマークである。周辺の再開発によって高層ビルの建設が進む2006年現在においても、もっとも高いD'グラフォート浜松 D's Tower（分譲マンション、地上34階建116m）の約2倍の高さをもち、7km以上離れた浜松医科大学からもはっきりと確認できるなど、ランドマークとしての機能を失っていない。

屋上に防災用のヘリポートを備えるほか、浜松市消防本部の火災監視用カメラ、テレビ局のお天気カメラ、ラジオ用のマイクロ波中継設備、コミュニティ放送局「FM Haro!（浜松エフエム放送）」のラジオ送信設備などが設置されている。

1998年にJRセントラルタワーズ（名古屋市）が完成するまでは中部地方で最も高いビルであった。ビルは東西側から見るとビール瓶のように上部がくびれた形状となっている。このくびれ部分より上部はホテル、下部はオフィスや店舗であり、柱の間隔が異なっている。上部の荷重を下部の柱に均等に分散させるため、このくびれ部分（28階）はスーパートラスと呼ばれる柱を複雑に組み合わせた構造体になっており、作業用ゴンドラなどの格納場所や機械室として利用されている。

この地方に吹き付ける「遠州のからっ風」と呼ばれる強風によって居住性が悪化するのを防ぐ目的で、最上階の45階には制震装置が設置されている、1cm以上の揺れを検知した場合にコンピューター制御でこの揺れを打ち消すようになっている。

アクトタワー建設にあたっては、Bゾーン単体では法律で認められている容積率をオーバーするため、市有部分の地上高を低く抑え、残りの容積率をタワー建設のために使用する空中権取引が行われたが、市が民間に対し無償で空中権を譲り渡したとして市民グループから訴訟を起こされた。

ドラマ古畑任三郎（第3シリーズ第2話「その男、多忙につき」）の撮影がこの場所で行われた。

[編集] Cゾーン（展示イベントホール）

イベント用に設計された大規模なホールである。

広さ: 3,500m²（35m×99m）

間仕切りを設置することにより以下の3区画に分割可能。
- 第1ブロック: 1,100m²（35m×31m）
- 第2ブロック: 1,300m²（35m×37m）
- 第3ブロック: 1,100m²（35m×31m）
天井高: 12m
床荷重: 2.0t/m²
搬入口: W4.680m×H4.000m