アイネ・クライネ・ナハトムジーク
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『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(Eine kleine Nachtmusik)ト長調 K.525は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したセレナード。モーツァルトの曲の中でも非常に有名な曲の1つ。セレナード第13番とも呼ばれる。
ドイツ語でEineは女性形の不定冠詞、kleineは「小さな」の意の形容詞kleinの女性形、Nachtmusikは、Nacht(夜)+Musik(音楽)の合成名詞で、「小さな夜の曲」という意味である。日本語では「小夜曲」と訳される。この題名は、モーツァルト自身が自作の目録に書き付けたものである。
1787年8月10日にウィーンで作曲された。『ドン・ジョヴァンニ』の作曲中の時期である。娯楽音楽としてのセレナーデの雰囲気を備えており、何らかの機会のために作曲されたと考えられるが、初演に関する資料は残されていない。アルフレート・アインシュタインは、モーツァルトは同年の『音楽の冗談』によって失われた音楽の秩序を回復するために作曲した、と想像している。
[編集] 楽曲について
弦楽合奏、あるいは弦楽四重奏またはコントラバスを加えた弦楽五重奏で演奏される。
次の4楽章からなる。
- 第1楽章:アレグロ ソナタ形式 ト長調 4/4拍子
- 第2楽章:ロマンツェ(アンダンテ) 三部形式 ハ長調 2/2拍子
- 第3楽章:メヌエットとトリオ(アレグレット) ト長調 3/4拍子
- 第4楽章:ロンド(アレグロ) ロンド形式 ト長調 2/2拍子
ただし、モーツァルトは自作の目録にもう1楽章の「メヌエットとトリオ」(おそらくもともと第2楽章)を含めた5楽章として記載しており、後に失われたと見られる。
[編集] アイネ・クライネ・ナハトムジークを原曲としたポップス
- スーパーカリフラジスティックエクスピアリドーシャス(BOØWY)
- 絶対! Part2(早坂好恵)
- 『思い出を置く、君を置く』 太田裕美の同名アルバムに収録。第二楽章の主題にサトウハチローの詩をあてはめたもの。
- 『国民的行事』(KREVA)
福岡ソフトバンクホークスの藤岡好明投手の登場曲にも使われる。また、テレビゲーム「マリオブラザーズ」にもこの曲の冒頭部分が使用されている。
[編集] 参考文献
- アルフレート・アインシュタイン『モーツァルト-その人間と作品』浅井真男訳、白水社、1961年
- 『作曲家別名曲解説ライブラリー13 モーツァルトⅠ』音楽之友社、1993年
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