はにかみトライアングル

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『はにかみトライアングル』は五十嵐雄策によるライトノベル。挿絵はみずきが担当。電撃文庫より既刊4巻（2006年10月現在）。

[編集] 概要

乃木坂春香の秘密でデビューした五十嵐雄策の新シリーズ。作風は乃木坂春香の秘密と同様ラブコメであるが、主人公（男）に対するヒロイン（女）の割合が多いハーレムアニメの要素を含んでいる点が前作との相違点だと言える。

なお、同じ作者の作品『乃木坂春香の秘密』にも同名のアニメ（劇中劇）が登場するが、本作とは無関係である。

また、本作品中には「学校の屋上から自らの主張を叫ぶ番組」などのパロディも組み込まれている。

[編集] 既刊一覧

はにかみトライアングル　ISBN 4-8402-3023-4
はにかみトライアングル2 ISBN 4-8402-3178-8
はにかみトライアングル3 ISBN 4-8402-3387-X
はにかみトライアングル4 ISBN 4-8402-3583-X

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] あらすじ

父親の海外転勤を期に一人暮らしをはじめた水上弘司は、このところ何かと不運な高校生。「困っているものを助けることが幸運へのカギになる」という幼馴染の占いを信じ、いじめられていた仔猫、募金のお姉さん、汚れた桜を助けるが、逆に散々な目に。ところがその夜、彼はなんとネコマタ美少女、鶴女の美女、神様美幼女からそれぞれ求愛されることに。それが弘司を巡る『トリプル赤面ラブコメディ』の始まりだった…!

[編集] 主な登場人物

水上弘司（みなかみひろし）: 私立旭ヶ丘学園高等部に通う高校二年生。父親の転勤を期に夕凪荘の203号室に一人暮らしを始める。性格は温和で優柔不断。家は代々『統神者（まとめ）』の家系。弘司自身、気付かないうちに猫又・鶴女・桜姫（それぞれ美亜・千鶴・さくらのこと）を使役している。ケンカは弱いが、奈々から数々の攻撃（サブミッションやプロレス技）を受けているので耐久力は強い。
鈴鳴美亜（すずなりみあ）: 猫又の高等妖怪。河原で小学生にいじめられていたところを弘司に助けられた。そのとき自分の肌を見られたため、ネコマタ一族の掟に従って弘司のお嫁さんになるため人間に化けて弘司の住むアパートに押しかけた。部屋は弘司の隣の202号室。性格は活発で陽気。弘司との契約の第一段階を三人の中で一番早くクリアするなど行動的。なお、美亜たち三人の名字（鈴鳴・鳳凰堂・神代）は、彼女たちが弘司と一緒に学校へ通う際に使用しているもの。
鳳凰堂千鶴（ほうおうどうちづる）: 鶴女の上級霊鳥。商店街で募金をしていたところ、初めて多額の募金をしてくれた（自身は千円を入れるつもりだったが、間違えて一万円を入れてしまった）弘司にご恩を返すため、一生仕えるつもりでアパートに押しかけ、204号室に入居する。性格はおっとりで天然ボケ。時々毒舌。普段は行動を起こさないが、美亜とさくらが言い争っているときは漁夫の利を得る事が多い。胸の谷間に携帯式の長槍“千羽鶴”を隠し持っている。八人姉妹の長女で、人間の父親と鶴女の母のハーフであるが、父親の会社が失敗して母親と逃げたため、現在両親は行方不明である。
神代さくら（かみしろさくら）／天御中桜姫（あめのみなかさくらひめ）: 桜姫の上位神霊にして弘司の住む夕凪市の土地神。汚されていた御神木の桜の木を掃除した弘司を気に入り、婿にするためにアパートに押しかけ、弘司の部屋の向かいの208号室に入居する。年齢は「そこいらの骨董品ほど（千鶴談）」あるが、外見は小学生ほどの幼児体形。性格は真面目で冷静。長年『社（やしろ）』のなかで育ってきたが、数年ほど前瑞葉が木霊の当主になったときに自由にされた。普段は美亜と言い争っているが、いざソッチの話になると黙り込んだりと初々しい一面も見せる。美的センスはあまりない。
白瀬奈々（しらせなな）: 弘司の幼馴染でクラスメイト。陸上部所属。弘司に占いの結果を授け、弘司と美亜たち三人が出会うきっかけを（間接的に）作ったのは彼女。弘司のことを昔から何かと気にかけており、1巻ラストで夕凪荘の207号室に引っ越してくる。さっぱりとした気性の美少女で校内のファンは多い。彼女もまた弘司に好意を寄せるが、どうしても素直になりきれず他の三人に押され気味。
佐藤由香（さとうゆか）: 奈々の親友。奈々が弘司に惚れていることを知っており、よく彼女に肩入れする。