なんて素敵にジャパネスク
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『なんて素敵にジャパネスク』は、作家氷室冴子の平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした少女小説シリーズ。また、それを原作にした漫画、テレビドラマ。
[編集] 原作小説
第1話は集英社「小説ジュニア」(現在の[COBALT]の前身)1981年4月号に発表され、その後書き下ろし、番外編などを含め集英社コバルト文庫から計10冊の文庫本が発売されている。
物語は平安時代、貴族・内大臣家のおてんばな16歳の娘・瑠璃姫(名前の由来は源氏物語登場人物玉鬘の幼名)が自身の結婚問題などから事件を起こしたり、また貴族社会の皇太子天皇即位問題に関係する政治陰謀事件などを解決して行くラブコメディーで小中学生から高校生まで人気を得た。当時の社会風俗が分かりやすく学べる事から、古典への入門書としても読める。
主人公が「親から執拗に結婚を勧められ、困り果てる」という設定は、筆者が当時、同様に結婚を両親に勧められて辟易していたことに起因する。
1995年現在、累計720万部が発行されている。
[編集] 漫画版
小説が好評になり、同時期に山内直実作画による白泉社の少女漫画誌『花とゆめ』に漫画版も連載されるが、1990年代初期に原作小説版の中盤(瑠璃姫の結婚)あたりで終了。10年以上の時間を経て、2004年『花とゆめ』12号より「人妻編」として月1回の連載が再開された。しかし全12回掲載されたところで(2005年『花とゆめ』12号まで)掲載誌が変わり、現在は『別冊花とゆめ』に連載中。前期に白泉社から出版されたコミック版は全11巻。その後文庫版全6巻、愛蔵版全7巻がいずれも白泉社から再版された。再開後の「人妻編」は4巻までが出版されている。
[編集] テレビドラマ
1987年には日本テレビで富田靖子主演でテレビドラマ化された。
(出演者)瑠璃姫―富田靖子 高彬―木村一八 鷹男の帝―仲村トオル 融―西川弘志 吉野の君―京本政樹 小萩―中田喜子 瑠璃姫の父(内大臣)―石坂浩二
プロデューサー:石坂浩二
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