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すごい科学で守ります!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

すごい科学で守ります!』(すごいかがくでまもります)は漫画家特撮評論家長谷川裕一による、「スーパー戦隊シリーズ」を中心とした特撮作品におけるSF考証をまとめた解釈書。『特撮SF解釈講座』という副題が添えられている。

書物製作の発端となったトークショーなどのイベント(後述)では「ウルトラシリーズ」や「ゴジラシリーズ」などに言及する事もあるが、出版物では東映の製作した作品のみを扱っている。時にこの考証に基づく世界観および発刊書籍そのものを指す言葉として「すごかが」という略称が用いられる。

なお、あくまでも「SF考証」のため『空想科学読本』に代表されるような「科学考証」とは趣が異なる。それは著者の「作中における各種超科学・超自然現象はあくまでもその世界の中にある法則で動いているものであり、これを現実世界における基礎物理学をはじめとする従来の科学で解説する事は作品の存在意義そのものを否定する事となるため、ナンセンスであり無意味である 」という考え方にのっとっている。この事が従来の『科学考証本』と異なり「作品に対する愛情」を全面的に打ち出す結果となり、多くの特撮ファンに支持された。

以下の書籍がNHK出版より発行されている。

  • 『すごい科学で守ります!』(1998年3月1日初版・ISBN 4-14-080364-9
  • 『もっとすごい科学で守ります!』(2000年8月5日初版・ISBN 4-14-080503-X
  • 『さらにすごい科学でまもります!』(2005年11月30日初版・ISBN 4-14-080801-2

『もっと~』は第32回(2001年)星雲賞ノンフィクション部門を受賞した。

目次

[編集] 取り扱われている作品

各作品の詳細については、それぞれの項目ないしはシリーズ名の項目を参照のこと。

斜体 で表示された作品は個別の節を設けず、他作品に絡めて語られたのみ。


すごい科学で守ります!

スーパー戦隊シリーズ


もっとすごい科学で守ります!

仮面ライダーシリーズ

スーパー戦隊シリーズ
メタルヒーローシリーズ
その他の石ノ森作品


さらにすごい科学で守ります!

スーパー戦隊シリーズ

メタルヒーローシリーズ

その他の作品

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 「すごかが」成立と思考法

[編集] 「すごい科学」のあけぼの

長谷川は元々、スーパー戦隊シリーズのマニア間における取り扱いの「軽さ」が気になっていた。それはシリーズそのものが「(製作された時代の)子どものためのもの」という製作姿勢を固く貫き、マニア(特撮おたく)が好むメソッド(重厚な裏設定や作品の関連性など)をあえて除外して作られているためであった。

日本を代表する特撮シリーズでありながら、マニアに冷遇されるスーパー戦隊の現況にいたく不満を持った彼は「ならばこういう考え方もできるぞ」と具体例を挙げて行く事で、スーパー戦隊シリーズのマニア仲間間における作品評価の向上を図ろうと考えた。このように元々「マニア向け」を意識して詰めていった内容なので、当初は商用書籍としての発行は全く念頭に無く同人誌として仲間内に密かに広めようと考えていただけだった。

その初段階として、各地のSFイベントなどでトークショーのテーマとして、これを取り上げた。すると当時、NHK出版において長谷川が著作を務めたコミック版『飛べ!イサミ』の担当編集者・高原敦がこのトークショーの商用書籍化を進言。長谷川自身は単なる冗談と考えていたが、担当編集は出版社内にて企画を通し、スーパー戦隊シリーズの製作版権元である東映他に版権使用の許諾を得て、出版の段取りを一気に整えてしまった。そのため、書籍版の奥付にはしっかりと東映ならびにテレビ朝日コピーライトが記されている。

とはいえ、ここで語られている設定の内容はオフィシャル設定ではない。詳細は事項に譲るが、あくまでも長谷川ならびに協力者の「考え方の一例」である。ちなみに書籍名『すごい科学で守ります!』は前述したトークショーにおいてSFイベントのスタッフがつけたイベントタイトルであるが、長谷川自身が気に入っているため、書籍名にも使われている。

[編集] 「すごい科学」の大発展

最初の書籍が出版された後も、長谷川らは新たに製作されるスーパー戦隊シリーズ作品の考証を続けた。一方で書籍第一弾である「すごかが」の若年層読者より「スーパー戦隊を扱っているのに『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』を扱わないのはおかしいじゃないか!」との要望が来るようになる。しかし、これは長谷川らの手落ちではない。

問題は『ゴレンジャー』『ジャッカー』が石森章太郎(石ノ森章太郎)原作作品であったことである(それ以外の戦隊シリーズ作品はすべて八手三郎原作、つまり東映オリジナル)。これを扱うということは、他ならぬ「仮面ライダーシリーズ」に代表される石ノ森章太郎ワールドに足を踏み入れることを意味していた。なぜなら石ノ森は生前、自作の全てを統一された世界観の上に作り上げていた(これは現在では「ハイパーリンク」と呼ばれる創作手法である)事で有名な漫画家だったからである。彼が原作を務めた特撮作品でもそれは同様だった。スーパー戦隊の時系列に一つでも石ノ森作品を認めるということは、すなわち「仮面ライダーなどに代表される他の石ノ森系特撮シリーズでの出来事も全スーパー戦隊と同じ世界での出来事である」と認める事になるのである(映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』では、彼らと同一の世界に仮面ライダーやキカイダーなどの石ノ森ヒーローがいる事がしっかりと描かれている)。

東映のオフィシャルな立場としても、この2作品はスーパー戦隊シリーズに含まれるか含まれないか、非常にあいまいな状態に長らく置かれ続けてきたが(スーパー戦隊シリーズも参照のこと)、当時はシリーズに加える方向に傾いていた。一方で往年の特撮ファン側の読者からは「ぜひとも宇宙刑事(もしくは仮面ライダー)シリーズですごかがをやってくれ!」との要望が出ていた。そこで長谷川らはこれらの要望に応える為『「すごかが」で扱わなかった(前述2作および書籍刊行後に発表された)スーパー戦隊』『宇宙刑事シリーズ』そして『仮面ライダーシリーズ』をまとめて取り扱う、書籍第2弾『もっとすごい科学で守ります!』を発表。「すごかが」の地平を石ノ森章太郎ワールドに広げる決意をする。そして、これは『石ノ森作品と八手作品の世界観の連結』という、様々な意味で凄まじい理論展開を引き起こした。

このため『もっとすごい科学で守ります!』以降の書籍のコピーライトは、前述の東映、テレビ朝日の2社に加えて「石森プロ」のそれが登場する。

[編集] 「すごい科学」の思考法

前述の通り、「すごい科学で守ります!」にて試行錯誤された上で考え抜かれている設定はオフィシャルのものではない。なぜなら「すごかが」の前提として「スーパー戦隊シリーズを始めとする各作品は全て同一世界・同一時間軸である」という考え方が採用されているからである。ちなみに作品内で関連性が明確に謳われているのは、

であるが、それ以外の各作品及び各シリーズは「それぞれ単独の世界であり、世界観の関連性は(表向きには)存在しない」というのが製作元である東映のオフィシャルな考え方である。

なぜこのようになっているかという理由について明確な事は語られていないが、最大のものとして「そのほうが面白いから」ということに尽きる。また、仮面ライダーシリーズ(昭和版)やウルトラシリーズのような「新旧ヒーロー揃い踏み」がスーパー戦隊シリーズにもありながら(『ターボレンジャー』第1話やオリジナルビデオなど)一方で「それ(揃い踏み)はファンのための作品本編にはありえないスペシャルイベントだから」と否定するのはやはり理屈には合わないという考え方に基づく。

また、作内(TV放映・オリジナルビデオ・映画など)で記されているのは(その作品世界内で)実際にあった事と考え、メカデザインや演出としての効果なども「製作スタッフの趣味」ではなく「そうなる必然性や自然現象がある」として捉える。こうする事で、より重厚な設定解釈が可能となるためだ。

結果、設定の優先順位として以下のような公式が成り立っている。

「映像に確実に記されている事象>映像から読取って確実に推測ができる事象>オフィシャル設定>一般的にファン内で事実とされる設定」

これを是とするか非とするかは読者の判断に委ねられるが、そもそも非とする人間はこの書籍を読まない

ちなみに東映側はこの書籍で解説されている設定について公式な声明は控えているが、一方で近年のスーパー戦隊関連の映像作品製作においては、この書籍で述べられた設定に多大に影響を受けているフシが見られている。中でもオリジナルビデオ『百獣戦隊ガオレンジャー VS スーパー戦隊』などは、その最大の成果と捉える見方がある。

[編集] 解説されているSF設定と分類

[編集] 有史前・ゴルゴム(ショッカー)系技術

  • 有史以前に改造人間を作っていたゴルゴムの技術
  • 対象『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』『仮面ライダーアマゾン』『仮面ライダーストロンガー』『スカイライダー』『仮面ライダーZX』『真・仮面ライダー』『仮面ライダーJ』『仮面ライダーBLACK(含RX)』

[編集] 特徴と技術

魔法バイオテクノロジーによる遺伝子操作機械技術の融合を特色とする。

ナチスと同様に古代技術の資料を集めていたショッカーがこれを受け継ぎ、ショッカー壊滅に伴って世界中に流出したとされる。悪の組織によって用いられる場合が多いが、この技術によって作られた改造人間の中にはしばしば組織を脱走して正義のために戦う者「仮面ライダー」が現れる。

なお「何故に各組織が(裏切り率の高い)『仮面ライダー』形の改造人間を製造するか」ということについて長谷川らは「仮面ライダーの能力の高さは全ての悪の組織に知られている。そして、それを作れると喧伝すれば悪の科学者にとって箔がつく。故に悪の組織は『仮面ライダー並みの能力を持った改造人間を味方につけることができれば』との欲を捨てきれずに、仮面ライダータイプの改造人間を作ろうとする」との説を唱えている。

また「仮面ライダー」タイプの改造人間は、一種の特殊タイプであるとされている。それはショッカーにとって「仮面ライダー」という存在が「特別な改造人間」であったため。ゴルゴム技術を範としたショッカーにとって「バッタ男」とは即ち「ゴルゴム世紀王のコピー」であり、故に「幹部クラスの改造人間」として特別な能力を付与された存在なのだとされる。

[編集] 地球在来技術

  • 地球文明が独自に開発してきた技術で、その開発には前述の「ゴルゴム系技術」も交えた技術進化が果たされている。
  • 対象『仮面ライダーX』『仮面ライダースーパー1』『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』『バトルフィーバーJ』『超人機メタルダー』

[編集] 技術と特徴

最初に地球に伝播された異星系技術・デンジ星系技術(後述)がもたらされる以前、地球独自の技術だけで開発された強化服は、先述の仮面ライダーたちが被験体となって装着実験を繰り返す事によって初めて実用化が可能になったとされている。なぜなら、すごかがでは「スーパー戦隊は仮面ライダーが創った」という説を採っているからである。ジャッカー以外のスーパー戦隊が強化服であるのも、歴代ライダーたちの「改造人間という異形であることの悲しみ」を基とした「改造手術を経ずとも悪と戦える力を」との願いから来たものであるとしている。

ちなみに「ジャッカー」が改造人間であるのは(放映期間2年を劇中に当てはめた結果の)「ゴレンジャー」の苦戦によって「やはり改造人間やロボットでないと悪の組織とは戦えない」との誤解を当時の組織上層部が行ったためであるとされる。しかし、この事実が仮面ライダーたちの願いを踏みにじったものとして、以降、彼らは(ごく一部の例外を除いて)組織の首脳部と袂を分かつ事になった……とされている。ただし、彼ら仮面ライダーのうち、ただ一人だけが後進となった「ジャッカー」の指導と「人体改造を必要としないための強化服」を人類のために供与するという夢のため、自らに幾度もの偽名の使用と外装変更の再改造などを強いて仮面ライダーとしての活動を続けながら組織に残ったとされている。それは力無く自らの家族を守れなかった後悔とそれ故に改造人間とならざるを得なかった悲しみを他のライダーたちよりも強く痛感していたためとされる(後述「全シリーズを股にかけた男」を参照)。

『ゴレンジャー』から『バトルフィーバーJ』までは完全なる地球在来技術であり、「イーグル」から「国防省・バトルフィーバー隊」までの各組織が後の「S.U.P.」(後述)の礎になったと考えられる。

なお、ゴルゴム系技術を用いずに改造された『仮面ライダースーパー1』や『ジャッカー電撃隊』は耐久性が低く、チェックマシンや変身用カプセルによる定期的なメンテナンスを必要とする。さらに初めて独自技術にて改造された『仮面ライダーX』も、後に仮面ライダーV3によって再改造されている(ゴルゴム系技術を組み込まれている)ため、基本的に地球在来技術は太古の失われた技術に未だ追いついていないとされている。

[編集] 地球内発展技術

  • 異星よりもたらされた技術(後述)が地球在来技術・他異星系技術と融合して発展した技術。
  • 対象『太陽戦隊サンバルカン』『大戦隊ゴーグルファイブ』『科学戦隊ダイナマン』『電撃戦隊チェンジマン』『光戦隊マスクマン』『超獣戦隊ライブマン』『鳥人戦隊ジェットマン』『超力戦隊オーレンジャー』『電磁戦隊メガレンジャー』『救急戦隊ゴーゴーファイブ』『未来戦隊タイムレンジャー』『時空戦士スピルバン』『機動刑事ジバン』『特警ウインスペクター』『特救指令ソルブレイン』『特捜エクシードラフト』『特捜ロボ ジャンパーソン』『ブルースワット』『重甲ビーファイター』『ビーファイターカブト』

[編集] 発展のあらまし

最初に地球に伝播された技術は『デンジマン』の「デンジ星系技術」で、その強力な性能から、それ以前に地球を守ってきた各組織の中枢は「彼らに学ぼう」と考えるようになる。ここより異星系技術を持つ戦隊(後述)から技術供与を得る国際組織「S.U.P.Scientific Universal Protection)」が発足し、地球内発展技術が発展したと長谷川らは考える。もちろん「S.U.P.」は「すごかが」独自の考えであり、オフィシャル設定ではない。

しかしスーパー戦隊シリーズには時折「説明の無い謎の協力者(主に科学者)」が戦隊をサポートする場合があるので、これがあるとするならばその協力者が「S.U.P.」より来たと考える事ができ、なおかつ「S.U.P.」より来た者が戦隊組織の援助をするという事で「S.U.P.ER」戦隊(" - ER "は「~の人間」を指す英語)として「スーパー」戦隊と解釈できる。

軍事もしくは民間の各組織および個人が、地球に対して敵意を持つ集団を発見した時は「S.U.P.」へその旨を報告。内容の裏づけが取れた場合「S.U.P.」は申請者に対して戦隊結成の許可を出し、そのサポート(技術供出、メカ貸与など)を行うとされる。一方で、申請側も「S.U.P.」に自らの持つ技術を供出し、同機関に協力せねばならないとされる。

[編集] 技術と特徴

  • 縦横型同時合体システム
切り札となる巨大ロボットを、各サポートメカに分割する方法。デンジ星系技術とフラッシュ星系技術の融合。
  • 生体エネルギーの分析と利用
オーラパワー(マスクマン)アースフォース(チェンジマン)精霊の力(ターボレンジャー)などの生命体 に元来存在する根源的な生命パワー を科学分析し、実用化に至らしめた。
後にファンタジーパワーによる戦隊(後述)との技術協力により『魔法・忍術などの超常的パワー』と『科学』の枠が取り払われ、融合されていくことになる。
  • 各星系技術の長所を活かした融合技術
例えば、銀河広域クル文化圏(後述)純正の巨大ロボットはサポートメカがすべて車型だが、その技術を元に地球で開発されたものはサポートメカのうち一機が航空機になっている。

[編集] 異星系技術

地球外の文明より紆余曲折を経て地球にいる戦隊にもたらされた科学技術。主に対象星系人の子孫やそこで育った人間、もしくは異星人より力を得た人間が使用する。その傾向において、書籍内では以下の4類型に分類される。

[編集] デンジ星系技術

  • デンジ星ならびにその子孫と思われる星系人が開発した技術
  • 対象『電子戦隊デンジマン』『超電子バイオマン』

[編集] 特徴と技術
  • デンジ推進システム
多角形平面形状(代表的なものは三角形)の物質を宙に浮かせるためのシステム。機体の各頂点にエネルギーフィールド(バリア)発生装置を装備し、フィールドを調整する事で空力を生み出す。
  • デンジ電送システム
物質転送システム。主に武装の転送に使われる。
  • デンジ誘導システム
特定の物質を特定の場所に誘導する(要は「引っ張ってくる」)技術。パーツ間の合体などに利用される。
  • 横分割型合体システム
切り札となる巨大ロボットを、各サポートメカに分割する方法。

[編集] フラッシュ星系技術

  • フラッシュ星ならびにそれに類する星系で学んだ者によってもたらされた技術
  • 対象『超新星フラッシュマン』『地球戦隊ファイブマン』

[編集] 特徴と技術
  • フラッシュ整流ボード
マシンの平面部にエネルギーフィールドをかぶせる事で空力を得る。デンジ推進システムが機体全てを覆うのに対して、エネルギーフィールド出力が一部分で済み、省エネを可能にできる。ただしパワー出力が落ち、マシン機能も繊細型になるという弱点がある。
  • ロボ管制システム地上型システム
ロボの頭部にあたるメカを地上走行にする事で管制システムの確実な保護の容易性を図る。
  • 縦分割型合体システム
切り札となる巨大ロボットを、各サポートメカに分割する方法。
  • フラッシュクリスタルシステム(もしくはそれがあったと思われる意匠)
動力システム。フラッシュ星系のエネルギー鉱石「フラッシュクリスタル」を利用。

[編集] 銀河広域クル文化圏技術

  • ハザード星系・ファンベル星系などに広がった「クル文明」にて培われた技術
  • 対象『激走戦隊カーレンジャー』(地球に伝来したのではない。)『超新星フラッシュマン(タイタンボーイ)』『星雲仮面マシンマン』『兄弟拳バイクロッサー』『特捜戦隊デカレンジャー』
  • なお、この文化圏に属する星の人間は大抵の場合、性格が強烈にネアカであり短慮度を越えた呑気者である。


[編集] 特徴と技術
  • 各種マシンの車型デザイン
「なんでそんなものまで」とツッコミを入れたくなるものまで車型にしてしまう。
  • 車型デザインによるパワーロスを解消するための超ハイパワー出力
  • メタハイパワーとデザイン上の問題による、電送・誘導技術の低効率。
  • 装い(いわゆるオシャレ)としての遺伝子レベル改造

[編集] バード星系技術

  • バード星に本部を持つ銀河連邦警察で用いられている技術
  • 対象『宇宙刑事ギャバン』『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』『巨獣特捜ジャスピオン』『特捜戦隊デカレンジャー』

[編集] 特徴と技術
  • 重装備の強化服
異次元間の戦闘を想定。どのような不慮の状態からでも生存を確保するために重装備となる。
  • 広宙域に認められる古代文明(高位次元文明)遺跡から発掘される遺物よりの技術のフィードバック
例としてロボット(もしくは宇宙船・宇宙要塞)から拳銃型キャノン砲への変形能力が挙げられる。もともとこれは高異次元文明人が手に持って使用するためにこの形になっていたとされる。しかし後にこの形状が宇宙空間において力学的に安定を得やすい形である事が判明。後に開発された装備にも継承される事になった。

[編集] 超自然現象(ファンタジー)パワーによる技術

上記以外の超自然現象(精霊の力、忍法、魔法など)より得る力。やはり、そうした力を持つ一族や超自然的生命体に選ばれた人間が使用する。さすがにここまで来るとSF解釈は不可能となるのでこれらの技術は「そういうものなのだ」と割り切る場合が多い。

だが、補足(蛇足?)的な解釈は多少行われる。代表的なのが『ターボレンジャー』の項における戦闘組織構図解釈。ターボレンジャーのストーリーは「人間に害する自然の精霊」と「人間によって生み出された自動車の精霊」の戦いだったのだという「精霊戦争」の構図を持ち出したのが興味深い。

また『ターボレンジャー』の聖獣ラキア、『ジュウレンジャー』の守護獣、『ダイレンジャー』の気伝獣、『ギンガマン』の星獣、『ガオレンジャー』のパワーアニマル、『アバレンジャー』の爆竜などはすべて同種か、近い存在であるとされている。『ギャバン』のドルも「電子星獣」の名が冠される事から星獣の仲間であるとされる。

[編集] 歴史考証

先述のとおり、すごかがは各作品がすべて同一世界・同一時間軸上の出来事であるものとして考証している。その結果、作品ごとに進化していく巨大ロボットなどの兵器から戦隊の人数にまで及ぶ東映スタッフ陣の試行錯誤は、そのまま「S.U.P.」の技術開発史に置き換えられている。

また、異なる作品内で起きた出来事同士を関連付ける事もなされている。例えば『サンバルカン』のバルイーグルが途中で交代したのは、宇宙からのより大規模な侵略に備えた偵察任務に就くためであったと説明している(テレビでもNASAに出向したと言う設定であり、そして事実、数年後には『チェンジマン』で大星団ゴズマが襲来する)。

各作品は原則として放映された年の出来事をリアルタイムに描いたものとされているが、作品内で年号が登場した場合はそれに従い、そのシリーズ内では以後それに合わせて作品内時間をずらしている。

[編集] ネジレジア混乱

「ネジレジア混乱」とは、劇中の異次元からの出現時の空間湾曲を己が論理展開に取り入れ『メガレンジャー』の敵ネジレジアが異次元からやってきた影響で地球全体が巨大な時空の歪みに巻き込まれ、宇宙の他の領域に対して4年分過去に戻ってしまったとされる現象を指す。言うまでもなくオフィシャルには存在しない設定である。

スーパー戦隊シリーズでは『オーレンジャー』と『ゴーゴーファイブ』が共に1999年という設定になっており、前項のやり方だと矛盾が生じてしまう。 これを解決するために導入された(概念が登場したのは『もっと~』だが、正式に命名されたのは『さらに~』である)。

「すごかが」世界では既に異星文明との交流が始まっており、時間のずれを解消するために地球の年号を1999年まで戻してやり直す事になった。したがって『ゴーゴーファイブ』は「2度目の1999年」、『タイムレンジャー』は「2度目の2000年」……の出来事である、という事にされている。

[編集] 全シリーズを股にかけた男

「同じ顔の者(同じ役者が演じた者)は同一人物」というのは「すごかが」でしばしば用いられる論法の一つだが、最も多くの作品でその活動が確認できるのが風見志郎新命明番場壮吉早川健アラン三浦尚之正木俊介(演:宮内洋)である。

改造人間となって悪に立ち向かった「彼」は、自分と同じ志を持つ者たちが生身のまま戦えるよう、幾つもの偽名を使いながら強化服の実戦テストを繰り返した。また、みずから宇宙刑事として働きつつバード星系の強化服に関する技術を学び、それを地球に持ち帰った。やがて「彼」は司令官として戦いの指揮を執るようになったのである(と、いう事にされている)。

他に同一人物と目されると提唱されるキャラクター
本来は浅見グループの跡取りであったが、自分の生き方を探すために浅見家を出奔。太宰と名乗り、研究者としてオーラパワー(光戦隊マスクマン)の研究に協力。その過程で精霊種を感知するメガネを開発してしまい、妖精シーロンと出会って自作の無公害エンジンを使用したマシンで武装したターボレンジャーを組織。しかし、その過程で資金難の苦境に立たされ「地球の平和を守るためには財力も必要」と考えを変え浅見家に戻って実業家としての地位を積み重ね、シティガーディアンズを組織した。ただ、その即物的考えは精霊種の理解を得ることが出来ず、浅見家に戻った時点で精霊種たちと縁を切ることとなり、シティガーディアンズは独自のメカ開発を強いられることになる。
宇宙刑事(バード星人)ボイサーと地球人の一乗寺民子の間に生まれた星間混血児で、「すごかが」では、民子を地球に移住したデンジ星人の末裔だと提唱する。国防省にて戦った後に血族の由縁からデンジブルーとして戦った。そのためデンジ星人(の、末裔たち)と設立間もないS.U.P.首脳部の架け橋となって後の戦隊たちにデンジ星系技術の供与を行った、S.U.P.技術開発史の影の立役者。ただ偽名の経緯は明らかにされていない。また、デンジマンとして戦った後に父の血の由縁から宇宙刑事となり、バード星の宇宙連邦警察とS.U.P.をつなぐ役割も果たした。また、シュリケンジャーの本当の正体と目される人物の最有力候補の一人(根拠は彼が最終回の「シュリケンジャーが変装した人々」に登場せず、なおかつ他の者はシュリケンジャー変身時に「過去のスーパー戦隊登場時のポーズ」をアレンジしたものを使っていたのに対し、彼のみが蒸着のポーズを使用したため。もちろん「すごかが」内において候補は他にも挙げられている)。なお彼らが同一人物とする根拠はこの全員の好物が全てあんパンである事から。
「V3」の再生共演編で基地爆破後、這々の態で生き延びて新組織を立ち上げ、慎ましい悪事(即物的でセコい企み)を続ける事を誓ったとする。ドクターQについては暗闇大使の方の可能性も挙げている(地獄大使と暗闇大使は公式設定上、従兄弟であり同一人物ではない)。
尚、両名を演じた俳優天本英世潮健児は件の「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」でもクライム四天王の夫々、サハラ将軍と鉄面男爵役で共演しているが関連付ける以前に性格の表出は然程なく、取り上げなかったのは正解と云えるであろう。

なお劇中において同一人物ではないと明言されていても役者が同じであれば親族として扱われる場合がある(親族扱いのキャラクターに関しては後述「星の一族」も参照の事)。例として「ヘドリアン女王魔女バンドーラ」(演:曽我町子)や「サー・カウラー大教授ビアス」(演:中田譲治)が挙げられる。


[編集] 星の一族

「似た苗字のキャラクターは血縁関係にある(親族にあたる)」というのもまた「すごかが」で用いられる論法の一つ。そのうちの一つに「星一族」が存在する。彼らはその名前ゆえに宇宙に強い憧憬を抱いており、時折宇宙開発発明にその力を注いでいる。一族からはスーパー戦隊のメンバーを数多く輩出したり、S.U.P.の所持する学術・研究機関の博士となった者もおり、歴代のスーパー戦隊に一族総出で深く関わった(と、いう事にされている)。

対象作品
  • 科学戦隊ダイナマン(星川龍)
  • 超獣戦隊ライブマン(星博士)
  • 地球戦隊ファイブマン(星川一家)
  • 超力戦隊オーレンジャー(星野吾郎)

[編集] 超古代文明

いくつかの作品では有史以前の地球に高度な文明が存在していた事になっているが、すごかが世界ではもちろんそれらの文明すべてが実在する。

  • 6000年前のダイ族/ダオス帝国(『ダイレンジャー』)
  • 1万2千年前のムー帝国(『シャイダー』)
  • 1億7000万年前の古代人類文明(『ジュウレンジャー』)
  • 6億年前の超古代文明(『オーレンジャー』)

[編集] 関連項目

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