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イングランドの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

British History
イング
ランド
ゲール人
オニール
時代
 
 
 

イングランドの歴史(イングランドのれきし)とはグレートブリテン島のイングランド地域の歴史である。

しばしば連合王国の歴史とイングランドの歴史を混同して連合王国もイングランドもイギリスとしてひとまとめにしてしまう場合が見られるが、これでは国家としての連合王国(United Kingdom)の歴史も、イングランドの歴史も正しく理解していないし、連合王国に含まれるスコットランドウェールズアイルランドと言った地域のアイデンティティーを無視した行為と取られかねないので注意が必要である。

目次

[編集] 古代

ケルト人がイングランドに流入してきたのは紀元前5世紀頃と見られている。ケルト人は鉄器と共にヨーロッパにやって来ており、この遺物を調査する事によって彼らがいつ頃グレートブリテン島にやって来たかが判る。しかしそれ以前にイングランドにも石器時代の存在は確認されており、ストーンヘンジなどの巨石による遺跡も残されている。これを建設した民族がどのような民族であったかはよく分かっていない。

紀元前55年ローマのユリウス・カエサルが侵入、43年にはローマ皇帝クラウディウスによってグレートブリテン島の大部分が占領された。ただし、スコットランド、アイルランド地域にはローマの支配は及ばず、この地域のケルト人が度々イングランドに侵入してきたため、ローマ人によって現在のイングランドとスコットランドの境界付近に長城が建設された。ローマはこの地域をブリタニアと呼んだこれが現在のブリテン島の起源である。またブリタニア支配の拠点としてロンディニウムを建設した。これが現在のロンドンの起源となっている。又ローマ人は在地のケルト人をブリトン人と呼んだ。

5世紀になるとゲルマン人の侵入が始まりローマ帝国に混乱が広まった。ローマはブリタニアでの植民をあきらめて大陸へと引き返した。449年アングロ・サクソン人がグレートブリテン島に侵入をはじめ、元々住んでいたケルト系住人はアングロ・サクソン人に征服され同化し、一部はコーンウォールウェールズスコットランドに押し出される形になった。ただしアングロ・サクソン系諸王国が形成されるまでのブリタニアには歴史記録が乏しく、正確なことはあまり分かっていない。

[編集] 中世(アングロ・サクソンの侵入からバラ戦争)

[編集] ヘプターキー

グレートブリテン島に侵入したアングロ・サクソン人はノーサンブリアマーシア、イーストアングリア、エセックス、ウェセックス、ケント、サセックスなどの7つの王国を建設し、覇権を争った。このイングランドに7つの王国が並立した829年までの380年間を七王国時代と言う。この中でもっとも有力だったのはウェセックスで829年にはウェセックス王のエグバートの統一を達成した。この時代の重要な考古学的遺跡は1939年に発掘されたサットン・フーで、イースト・アングリア王国の船葬墓である。

[編集] ヴァイキングの侵入

しかしこれと同時にデンマークヴァイキングであるデーン人の侵入が活発になってきた。このデーン人の侵入に対抗してイングランドの中興を担ったのがアルフレッド大王である。しかしその後もデーン人の侵入は続き、1016年にはデンマークのクヌートによってアングロサクソンの王がイングランドから追い出され征服王朝であるデーン朝(北海帝国)が成立した。

その後アングロサクソンによる王朝が復活したもの、デーンやドーバー海峡の対岸にあるノルマンディー公のイングランドに対する干渉はますます強くなってきた。こうした状況の中でエドワード懺悔王が嗣子のないまま死亡すると、その後王位についたエドワードの義弟ハロルド・ゴドウィンソンに対して1066年ノルマンディー公ギョームノルウェー王ハラール2世が異議を申し立てて、イングランドに侵入した。

[編集] ノルマン・コンクエスト

ハロルドはノルウェー軍の侵入に対してはこれを撃退したもの、ノルマンディー公軍に対してはヘイスティングスの戦いに敗れ、ハロルドは戦死した。ロンドンを占領したギヨームはウェストミンスター寺院においてイングランド王に即位し、イングランド王ウィリアム1世を名乗った。これによりアングロサクソンによる王統は途絶え、征服王朝としてノルマン朝が成立した。ノルマンディー公ギヨームによる一連のイングランド征服をノルマン・コンクエストと言う。

これによってギヨームはイングランド王ウィリアム1世としてはフランス王と対等な王であるが、フランスにおけるノルマンディー大公ギヨームとしてはフランス王の臣下という奇妙な立場につく事になった。これが百年戦争の遠因ともなっている。

ノルマン朝は征服王朝であり、そのため国王の権限がはじめからかなり強かった。これはイングランドにおいてもっとも早く絶対王政が確立した原因のうちの一つになっている。

[編集] プランタジネット朝の成立

ノルマン朝はわずか4代で王位を継ぐ者がいなくなり、内乱期と呼ばれるスティーヴン王の治世を経て、1154年フランスのアンジュー伯家から新しい王ヘンリー2世が迎えられた。これがプランタジネット朝である。アンジュー伯もまたフランス国内においてはフランス王の臣下であったので、フランス王とイングランド王の関係はますます複雑なものとなった。またノルマン公国領にあわせて、アンジュー伯国領もイングランド王の支配する土地となったため、フランスとの関係は悪化の方向をたどる事になる。

[編集] イングランド議会の発達

プランタジネット朝第3代の王ジョンの代にイングランドはフランス王フィリップ2世との抗争にやぶれ、大陸領土のほとんどを失った。ジョン王は欠地王をあだ名され(ただしこの呼び名はそれ以前、兄たちに所領が分配された後、領地が残っていなかったためのあだ名である)、こうした無能な王が強権(当時フランスとの抗争で、貴族たちにも重税を科していた)を発動するのを抑制する試みがなされるようになった。

1215年貴族の一斉反抗に敗れたジョンは議会による承認なしに新たな課税はできないなどとするマグナ・カルタを認めさせられた。これは王権を抑制する議会権力の伸長の第一歩となった。

ジョンの後を継いだヘンリー3世の時代に、フランスから来た貴族シモン・ド・モンフォールが反乱をおこしそれまでの、高位聖職者、貴族からなっていた身分制議会騎士都市の代表を加えた。その後エドワード1世によって模範議会が召集された。現在のように上院である貴族院と下院である庶民院に分かれたのは14世紀ごろ、金銭法案に関する先議権が庶民院に与えられたのは15世紀ごろである。

[編集] ウェールズの征服

エドワード1世は1277年ウェールズ大公ルウェリン・アプ・グリフィズ率いるウェールズの征服に取り掛かりグリフィズを戦死させた。ウェールズはその後も抵抗を続けるが、グリフィズの戦死後はエドワードもウェールズとの親和策をとる方向に転化し、臨月の王妃をウェールズに呼び寄せ、1301年ウェールズで生まれた王太子エドワード2世プリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ大公)の称号を与えた。これ以降イングランド王室次期王位継承者に対して「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を用いるようになった。

[編集] 百年戦争

フランスでカペー朝が断絶し、ヴァロワ家からフィリップ8世が即位すると、1339年イングランド王エドワード3世がこれに異議を申し立てフランスの王位継承権を主張してフランスに侵入を開始した。これが百年戦争の始まりである。

開戦当初はエドワード黒太子の活躍もあって、フランスの半分以上を占領し、イングランドが優位にたった。ヘンリー6世の時代には一時期イングランドとフランスの統一王朝が成立する。その後フランス王シャルル7世ジャンヌ・ダルクによる巻き返しによってイングランドは敗退をはじめ、1453年にはイングランドが占領していたボルドーが陥落、イングランドはカレーを除く全ての大陸の領土を喪失した。

[編集] バラ戦争

フランスに対して王位継承権を主張したプランタジネット家であったがエドワード3世の孫 リチャード2世が廃位させられると断絶、王位はランカスター家に渡る。この後1455年からイングランドはランカスター家とヨーク家が争う内戦状態となった。これをバラ戦争と呼ぶ。

バラ戦争は最終的にランカスター家の支流にあたるヘンリー・デューターエドワード4世の娘でヨーク家のエリザベスと結婚して、即位し、テューダー朝を起こす1485年まで継続する。

百年戦争からバラ戦争を通してまでのこの期間の間に、イングランドではペストが流行し、農奴反乱であるワット・タイラーの乱が起こるなど社会は混乱を極めた。しかしその間にも農奴制は崩壊の方向に向かい、封建制は完全に崩れ去った。封建制の崩壊は騎士と貴族の社会の破壊を意味しており、この後のテューダー朝による絶対王政の基礎が形作られた期間でもある。また、この時期に良質の羊毛生産に支えられた毛織物工業が発達してハンザ同盟との競合の少ない低地地方との交易を通じて典型的な農業国からの脱出を徐々に図っていく事になる。

[編集] 近世(テューダー朝の成立からアン女王まで)

イングランド王に即位したヘンリー・テューターはヘンリー7世を名乗りった。百年戦争とバラ戦争によってイングランド国内の貴族、騎士層は疲弊しており、相対的に王権は強まった。従って以降のテューダー朝の歴史はイングランドにおける絶対王政の時代でもある。貴族、騎士の代わりにイングランドの国政に影響力を持つようになたのは、王の側に官僚として仕える廷臣、そして大商人であった。

[編集] 英国国教会の成立

イングランドにおける絶対王政の最大の成果はイングランド国教会を成立させたことである。16世紀に入るとヨーロッパでは宗教改革の動きが活発になった。それら大陸におけるマルティン・ルタージャン・カルヴァンの例を見ても判る通り、純粋に宗教的な理由から出発しているが、イングランドにおける宗教改革はヘンリー7世の次の王であるヘンリー8世離婚問題と言う、全く非宗教的な理由から出発しているところに特徴がある。

ヘンリー8世の后はアラゴン王国国王フェルナンド2世カスティーリャ王国女王のイサベル1世の娘キャサリンであったが、キャサリンは男子の後継者を望むヘンリーに対して女子1人のみを生んだだけであった。ヘンリーは子の産めないキャサリンと離婚し、事実婚の関係にあったアン・ブーリンとの結婚を望んだ。カトリック教会においては離婚は認められないが、「そもそもその結婚が無効であった」ということをローマ教皇に認めてもらうという抜け道が存在しており、王族に関しては少なからずその名目で離婚がおこなわれていた。ヘンリーもこの手法を用いたが、キャサリンの甥にあたるカール5世が教皇クレメンス7世を圧迫したため、教皇はこれを認めなかった。これに怒ったヘンリーはイングランドにおける教会の首位権はローマ教皇ではなくイングランド王にあるとする国王至上法を発布し、これに反対するものを次々に処刑した。この時処刑された者の中にトマス・モアがいる。こうしてキャサリンとの離婚を成立させたヘンリーはアン・ブーリンと再婚。その後も次々と后のとの離婚(時には処刑)と再婚を繰り返す。ヘンリーには6人の后がいた。

ヘンリーとしては王妃との離婚が成立すればよかっただけで、典礼の様式などはカトリックの物そのままであった。その後ヘンリーの子となるエドワード6世の時代に祈祷書の制定が行われ、カルヴァン派の様式が取り入れられ始めた。ただしイングランドではこの後も国教会とカトリックの間で揺れ動き、エドワードの後に女王となったキャサリン・オブ・アラゴンの娘メアリー1世はイングランドにおけるカトリックの復権を企てた。これに対しての反発はかなり根強いものがあり、彼女はカトリックの復権に反対するものを悉く処刑したため「ブラッディー・メアリー」とあだ名された。イングランドにおいて最終的に国教会の優位が確定されるのはメアリーの後を継いだ妹でアン・ブーリンの娘である、エリザベス1世によって国王至上法が再発布され、重ねて礼拝統一法が制定された後の事になる。

[編集] エリザベス女王時代

エリザベスはイングランドにおける絶対王政の頂点を極めた。エリザベスは当時、無敵艦隊を率いて世界各国に植民地を持ちヨーロッパの強国となっていたスペインハプスブルグ家に挑戦をはじめた。エリザベスはスペインからの独立を目指して戦っていたオランダの独立戦争を支持し、援助を行った。時のスペイン国王フェリペ2世はこれに対してイングランド攻略を目指して無敵艦隊を送ったが1588年アルマダの海戦において私掠船を中心としたイングランド海軍に大敗。スペインの海軍力はこの後大幅に低下し、逆にイングランドの海軍力はこの後イギリス帝国を維持するイギリス海軍に発展するまで上昇した。当時ヨーロッパの最強国の一つであった、スペインを軍事的に打ち負かしたことで、イングランドの国際的地位は高まって行くことになる。

エリザベスはイングランド王位を持つ自分の立場を利用される事(つまり外国に干渉される事)を嫌い生涯独身を通した。そのためエリザベスには子はおらずテューダー朝はエリザベスで終わりとなる。その後継にはスコットランド王であったステュアート家ジェームズ6世が指名された。

[編集] ステュアート朝の成立

1600年のヨーロッパ
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1600年のヨーロッパ

1603年スコットランド王ジェームス6世がイングランド王として即位しイングランド王ジェームズ1世となるとイングランドとスコットランドは同じ人物を王に頂く同君連合となった。

スコットランド王としてのジェームズはスコットランドにおいてカルヴァン派の影響を強く受けていた長老派への対応に手を焼いており、イングランドの国王至上法にならって暗黒法を発布していた。イングランド王になると、国王を教会のトップに置く国教会の制度を気に入り、イングランドの宗教を国教会に統一する事に腐心し、ピューリタンカトリック教徒を弾圧した。この時国王の弾圧をのがれ新天地を目指してメイフラワー号アメリカ大陸に渡ったのがピルグリム・ファーザーズの一員である。彼らは北米植民地においてニューイングランド植民地の建設に邁進した。

ジェームズの跡を継いだ、息子チャールズ1世は、さらに一歩進んで国教会をスコットランドにも導入しようと試みた。この試みは長老派の勢力が強かったスコットランドにおいて大反発を受けて、大反乱となった。チャールズはこれを軍事力によって屈服させようとして、その財源を大増税によって賄おうとした。この増税にかんしてはイングランド議会の承認を得ていなかったので、チャールズの施政方針はイングランドにおいても大反発を招く結果となり、これが清教徒革命の火種となった。

[編集] 清教徒革命

スコットランドのへの派兵のために大増税を行ったチャールズ1世に対して1628年議会は権利の請願を王に提出し、議会の承認に基づかない金銭法の施行を行わないこと、法に拠らない不当な逮捕を行わないことを求めた。一旦はチャールズもこれを認めたもの、直後に議会を解散し、以降1640年まで議会が召集されない状態が続いた。

スコットランドの反乱は一旦は収まったもの1640年再び、大反乱が起こると、チャールズは議会を招集し増税に関する金銭法案の可決を求めたが、チャールズに反発する議会はこれに応じなかったためわずか3週間で解散された。これを短期議会と言う。その後再び召集された議会は、戦術を代え、王に対して金銭法案の可決をちらつかせながら、王に反省を促し、議会に対しての尊重や法の遵守と言った妥協を引き出すと言った方向性に転じた。この議会はその後クロムウェルによって1653年に解散されるまで13年間開催されつづけたため長期議会と呼ばれている。

王の反省を期待した議会であったが、王の態度は変わらないどころか、反国王派の議員を法を無視して逮捕しようと試みたため、議会と国王の対立は決定的となった。国王チャールズはロンドンを離れて王党派の勢力が根強いヨークにより、軍備を整え、一方の議会はロンドンにあってこちらも軍備を整え始めた。1642年ついに両軍は激突し、イングランドにおいて内戦が勃発した。当初は王党派が優位にたったものの、議会派はスコットランドの反乱勢力と結び、さらに鉄騎兵率いるオリバー・クロムウェルが登場すると、王党派は劣勢に転じた。1646年チャールズはスコットランド軍に対して、降伏。一旦は脱出して再び反旗を翻すものの1648年再び捕らえられ、その翌年チャールズは処刑された。これによりイングランドにおける王統は一旦断絶し、国王を頂かない共和制となる。

[編集] 共和制

1649年から1660年まで、イングランドは共和国(Commonwelth of England)となった。実態としてはクロムウェルによる軍事独裁政権であり、鉄騎兵をはじめとする強大な軍事力に裏打ちされた政権であった。清教徒であったクロムウェルは王党派はもとより、王党派と妥協的であった、長老派、清教徒よりも過激な革命論を主張した水平派、真性水平派を弾圧した。さらにカトリックを弾圧し、カトリックの居城となり、亡命した王党派の拠点ともなっていたアイルランドに侵攻した。又、イングランドと海外植民地について争い、海の覇権を争っていたオランダにも戦争を仕掛け英蘭戦争を引き起こした。

1653年には、王党派のリバイバルを抑え、軍事政権を維持するために議会を解散し、護国卿に就任し、クロムウェルの独裁性は一層の高まりを見せた、しかし1658年にクロムウェルが亡くなり、息子のリチャード・クロムウェルが護国卿の地位を継承するものの、リチャードは父親程の能力を発揮できなかったため、王党派にリバイバルのチャンスが巡ってきた。

[編集] 王政復古

1660年オランダに亡命していたチャールズ2世が即位し、イングランドにおける王政復古がなる。チャールズは亡命に際してフランスのルイ14世から多大な庇護を受けており、后はカトリック教国ポルトガルの王女カタリナであったため、自身は国教徒であったものの親カトリック的であった。

イングランドでは清教徒革命の結果、議会以下国民の間では絶対王政は廃れたものとの認識があったが、国王は時代錯誤的な強権を発動しようと試みたため、議会は人身保護法を制定し法によらない不当逮捕の禁止を明文化させた。これがイングランドにおけるデュー・プロセスの確定である。さらにカトリックの者が公職に就く事を禁止した審査法を制定し、王を牽制した。

チャールズには嫡子がおらず、王位の継承を巡っては、王弟であるヨーク公ジェームズしか継承者がいなかったが、ジェームズはカトリックであり、議会はジェームズの即位に妥協する勢力とこれに反発する勢力に2分された。前者が後の保守党の前身となるトーリーであり、後者が後の自由党の前身となるホイッグである。結局この論争はトーリーに軍配があがり、プロテスタントの国イングランドはカトリックの王を国王に迎える事になった。

[編集] 名誉革命

チャールズ2世のに際して、弟ジェームズは国王に即位し、イングランド王ジェームズ2世となった。イングランドにとってはメアリ1世以来のカトリックの王となるが、カトリックの王を頂くと言う妥協が成立した背景には、ジェームズにも又嫡子がおらず、カトリックの王は彼一代限りという目論見があったためである。

しかしその後、ジェームズと王妃であるモデナ公国皇女であるメアリーの間に男子が誕生すると話は全く変わったものになってしまう。ジェームズ以降もカトリックの王が即位し続ける可能性が生じたことによって、ジェームズの即位をめぐって対立していたトーリーとホイッグはここに団結し、ジェームズの排除に動いた。

議会はジェームズの娘メアリーの夫でプロテスタントの国オランダの統領であった。オラニエ公ウィレム率いる軍団を招き寄せ、ジェームズとの対決姿勢を明らかにした。これに対してジェームズはあっさりと亡命してしまったため、ロンドンを中心とした地域では流血の事態には至らなかった。このためこれを名誉革命と言う。

議会は次期国王としてメアリーとウィレム夫妻を指名し、両王は王権に対して議会の優位性を明文化した権利の章典に署名した上でイングランド王に即位した。

[編集] グレートブリテン王国の成立

1707年の女王アンの治世の時に、それまでイングランドとスコットランドの同君連合という関係を改めて、両国の議会を統一した連合国家となった。これがグレートブリテン王国の誕生である。

これ以降のイングランドおよびスコットランド、ウェールズ、アイルランドを含めた歴史の叙述に関しては「イギリス」を主語としたイギリスの歴史に譲る事にする。

[編集] 関連項目

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